Wear

PR

Wear

着る

PR

Maison Margiela「The Dearest」Vol.2 スタイリスト・林道雄

〈メゾン マルジェラ〉を愛する3人が、私物と新作をミックススタイリング。大切に着続ける服への思いも聞きました。2人目は、スタイリストの林道雄さん。

photo: Masahiro Sambe / styling: Michio Hayashi / text: Itoi Kuriyama

今回、林道雄さんが着用した私物は、2000年頃に発表された、2枚のコートをドッキングしたアウター。左側が色褪(あ)せているが、元からではなく、「ミス」によるものだという。

「西日が当たる場所に置きっぱなしにしてしまい、日焼けしちゃいました。“やっちゃった”と青ざめたのですが、着てみると意外とありかな、と(笑)」

Maison Margielaの服を着たスタイリストの林道雄
Tシャツ124,300円、ウールのトラックパンツ203,500円、スニーカー165,000円(以上メゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0120-934-779)。2000年頃のコートは本人私物。「今ならあえてスポーティなアイテムに合わせた方が面白いのでは」

経年とともに自然と体に馴染む風合いが好きで、重衣料でも洗濯機で洗ってしまう。穴が開いてもそのままの時もあれば、自ら修繕することも。

「“今着たい”と思うものを買うので、後日人にあげたり処分したりすることもあります。実家に送ることも多くて、うちの家族は全員僕のお下がりを着るはめに(笑)。結局手元に残っているのは、年を重ねてもずっと付き合っていけそうなアイテムなのかもしれません」

ウォッシュドレザーのバッグ「5AC」624,800円( メゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパン クライアントサービス)。初めてメンズサイズが登場した2017‒18年秋冬の「タビ」ブーツと、スタッズの配置に惹かれたマルタン・マルジェラ時代のベルトは本人私物。

〈メゾン マルジェラ〉には服飾専門学校在学中の20代の頃から関心を持っていた。「プロダクトとして好きなんです。既製品を作品化し、“レディメイド”の概念を打ち出したマルセル・デュシャンを彷彿とさせるアプローチをしているような気がします。決して突拍子もないデザインではなく、スタンダードな洋服や日用品の見方をちょっとだけ変えてもの作りをしていると思います」

その精神はクリエイティブ・ディレクターが交代しても生き続けていると考えている。「だから年代は全然気にしません。自由にミックスしています」

Maison Margiela「The Dearest」Vol.1 ミュージシャン・山口一郎