居住空間学2023

ブルータス984号「居住空間学2023」表紙
ブルータス984号「居住空間学2023」表紙

清々しい部屋。

No.984 2023年5月1日 840円

今年の居住空間学は「清々しい部屋」と題し、日本と北欧の魅力的な住まいを訪問しました。コロナ禍を経て、必要なものを見つめ直し、時に生活のスタイルを組み直しながら、大切な空間を手に入れた住まい手たち。そこには爽やかで、実に気持ちのいい空気が流れていました。陶芸家が造ったアトリエ兼セカンドハウス、ブックディレクターの京都の新しい拠点、クリエイティブディレクターの17年目のリノベーション……など、今回も魅力的な住まい方が目白押しです。自由で快適で気持ちのいい、16組のストーリー。

居住空間学2023
写真は、編集者の後藤繁雄さん、渚さん夫妻が暮らす住まい。浜名湖畔に佇むこの家は、〈仮の家〉と名づけられた。素朴な中にも開放感があり、軽やかで清々しい。

居住空間学2023
写真は、編集者の後藤繁雄さん、渚さん夫妻が暮らす住まい。浜名湖畔に佇むこの家は、〈仮の家〉と名づけられた。素朴な中にも開放感があり、軽やかで清々しい。

京都の山あいに家を持つ。深く静かに「鈍考」するために。
ブックディレクターの幅允孝さん、ファンさん夫妻が2拠点生活のために構えた、新たな拠点。木だけで組み上げる伝統的な”手刻み”によって建てられた家屋は、時間を忘れてゆっくりと暮らすための工夫が散りばめられている。

京都の山あいに家を持つ。深く静かに「鈍考」するために。
ブックディレクターの幅允孝さん、ファンさん夫妻が2拠点生活のために構えた、新たな拠点。木だけで組み上げる伝統的な”手刻み”によって建てられた家屋は、時間を忘れてゆっくりと暮らすための工夫が散りばめられている。

建築家が幼い頃に遊んだ山を、両親の終の住処に溶け込ませる。
居住空間の中に、木々が生茂る。建築家の西口賢さんは、両親が暮らすための家の中心に、自らが幼い頃に遊んだ「山」を再現した。まるで山の中にいるように風が抜けてゆく心地よい住まい。

建築家が幼い頃に遊んだ山を、両親の終の住処に溶け込ませる。
居住空間の中に、木々が生茂る。建築家の西口賢さんは、両親が暮らすための家の中心に、自らが幼い頃に遊んだ「山」を再現した。まるで山の中にいるように風が抜けてゆく心地よい住まい。

デンマークと日本の美学が共存、 緑と風を感じる北欧の家。
20年以上前にブームになり、以降ゆっくり、確実にファンが増えている北欧の住まいとデザイン。デンマーク、フィンランドの3つの住まいへ。

デンマークと日本の美学が共存、 緑と風を感じる北欧の家。
20年以上前にブームになり、以降ゆっくり、確実にファンが増えている北欧の住まいとデザイン。デンマーク、フィンランドの3つの住まいへ。

日本初の女性建築家によるモダニズム住宅を住み継ぐ。
建築家・浜口ミホが建てた現存する数少ない家屋が、取り壊し寸前で新たな住み手に引き継がれた。住み継がれる建築は、町の風景をもつなげていく。

日本初の女性建築家によるモダニズム住宅を住み継ぐ。
建築家・浜口ミホが建てた現存する数少ない家屋が、取り壊し寸前で新たな住み手に引き継がれた。住み継がれる建築は、町の風景をもつなげていく。

立ち止まってゆっくり考える場所がどうしても必要だ。東京は刺激があって楽しいけれど、気づくと過剰な情報と高速回転する社会に時間を奪われそうになる。そう考えたブックディレクターの幅 允孝さんは、新たな拠点として京都の郊外に自宅を兼ねた私設図書館を建てた。深く静かに「鈍考」するために。
Next Issue No. 985 2023年5月15日 発売
自然が作り出した究極の芸術ともいえる鉱物。そしてその中でも特に珍しく、美しい標本にフィーチャーした特集「珍奇鉱物」第2弾!好評だった前回から、さらにパワーアップしてお届けします。コレクターも憧れる鉱物図鑑はもちろん、ミュンヘンのミネラルショー取材にスイスアルプスのクォーツ採掘記、そして中東レバノンにある驚愕の博物館まで、世界各地のファインミネラル情報が大集結。まだまだ深い、鉱物沼へ誘います。