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グラフィックデザイナー・MACCIUが描く、日常の中にある“遊び心”。〈モンキーショルダー〉との幸福な出会い

スコッチウイスキー〈モンキーショルダー〉と、グラフィックデザイナーMACCIUさんがコラボレート。「Playful Escapism(遊び心のある現実逃避)」というコンセプトでオリジナルの限定デザインボックスを製作した。さて、〈モンキーショルダー〉で作ったカクテルを片手に、今回のアートワークについて解説してもらおう。

photo: Shin Hamada / text: Ku Ishikawa

「解け合うこと」と共鳴する、ポジティブな現実逃避

2005年にスコットランドのスペイサイドで誕生した〈モンキーショルダー〉。洋梨やバニラ、ビターチョコ、ハチミツの香りを感じながら、麦芽の柔らかな甘みとほろ苦さを味わえる100%モルトウイスキーだ。口当たりが軽やかで余韻も長く、本国ではカクテルベースとして、ナイトクラブやミュージックバーなどの場で若者にも親しまれている。

そんな〈モンキーショルダー〉が掲げるテーマは「Playful Escapism」。“遊び心のある現実逃避”を意味するこの言葉を受け、MACCIUさんは、カクテルを片手にパーティーを楽しむ人々を描いた。鮮やかなカラーをまとった個性豊かな大人たちが、カクテルを飲みながら言葉を交わし、自由気ままに過ごす時間。このイメージが思い浮かんだのは、ここ数年でMACCIUさん自身に起きた、ある変化が関係しているという。

「自分はいつもキーワードを定義してから制作に入るんですが、今回はお題を聞いてすぐに “Resonance(共振、共鳴)”という言葉が浮かびました。というのも、これは近年、生きていくうえで大切にしたいと思っていた考え方で。もともと思春期の頃から、人生は修業の場で、日々の生活に知恵を凝らして、より良い生き方に挑戦していくべきなんだと思っていたんです。生きていくことって、結構大変なんじゃないかなって。

でもコロナ禍で、ふと手に取った小説にハッとさせられました。川端康成の『伊豆の踊子』だったんですが、あるシーンを読み進める中で、『自分は何かに対峙して挑戦し続けるより、共感したり共鳴したりして、周りと解け合いながら過ごしていきたいんだ』と気づいた。無理に何かを駆り立てることはせず、その場の空気や環境に融け込み、一体になるイメージで。あくまで自然体のまま、心地よい時間や感情をどう持続させていくかが、大切なのかもしれないと。だから『遊び心を持って現実逃避をする』というテーマにも、自分の価値観と繋がるものがあると感じましたね」

MACCIUさんの心境と共鳴した〈モンキーショルダー〉の「Playful Escapism」精神。グラフィックの制作はスムーズに進んだ。

「モチーフは、晴れた日曜日の昼下がりに行われるデイパーティ。日常と非日常を分断せずに捉えることが、“ポジティブな現実逃避”であり、“共振、共鳴”だなと思いました。だから、分かりやすいハレの場ではなくて、普段の生活の延長線上にあるデイパーティを描きたかった。ちょっとした気分転換の時間が豊かであることが、皆さんに伝わったらいいなと」

晴れた昼すぎによく似合う、健康的な味と色

現在、生まれ育った京都府・宇治で暮らしているMACCIUさん。地元のジャズ喫茶に通っていた頃は、よくウイスキーを好んで飲んでいたという。

「以前はストレートで飲むのに憧れがあって。ジャズ喫茶やオーセンティックバーなど、やや非日常的な緊張感のある空間に、ウイスキーはよく似合う印象でした。でも〈モンキーショルダー〉は、ストレートよりもカクテルベースで味わうことを提案していますよね。そのコンセプトが新鮮で、いいなと思いました。

飲んでみると、香り高いのに口当たりが軽い。カクテルとして楽しむのが推奨されているだけあって、他のリキュールや素材の存在感を引き立ててくれる、ちょうどいい味だと感じました。ウイスキーの色も綺麗で、クリアだから晴れた日のお昼によく似合う。なんとなく、今までのウイスキーのイメージと違う感じがするんです」

MACCIUさんがプロダクトのパッケージデザインを手掛けるのは、今回が初めて。制作したグラフィックには、“日常の中で息抜きを”という、手に取る人たちへのメッセージも込められている。

「前から、モノにグラフィックを載せてみたかったんです。誰かの生活の中にデザインが馴染んで融け込んでいくのは、素敵なことだと思うから。だから今回も、家にボックスを持ち帰ったあと、棚に置いて毎日見てもらえるようなものをと意識して仕上げました。このデザインが目に入ることで、その人にとってちょっとした息抜きになったらいいなって。〈モンキーショルダー〉の味もこのボックスも、いろんな人にいろんな場所で、自由に楽しんでもらえたらうれしいですね」