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〈スタジオドーナツ〉が体験する昔の家・今の家・これからの家 第2回

春まぢかとはいえ、朝晩はまだまだ冷え込む今日この頃。東京・阿佐ヶ谷に事務所を構えるデザインユニット〈スタジオドーナツ〉の鈴木恵太さんと北畑裕未さんに、〈リクシル〉の断熱について知ってもらうことに。3回にわたってお届けする、第2回だ。「〈スタジオドーナツ〉のデザイナー2人が〈リクシル〉で学ぶ「断熱」のこと第1回」を読む

Photo: Kenya Abe / Edit&Text: Akio Mitomi

「断熱」の過去・現在・未来を体感する

東京・新宿の〈リクシル〉ショールームに併設された〈住まいStudio〉を訪れたスタジオドーナツの2人。第1回では快適で健康な生活に必要な「断熱」について、じっくりと学んだ。

今回は〈住まいStudio〉内に設けられた昔の家・今の家・これからの家を実際に体験して、断熱性能の違いを実感してもらう。

実家を思い出す昔の家

外気温0℃に保たれた空間に建てられた3つの“家”は、第1回で見学したカットモデルのように、窓や断熱材の仕様が異なるが、エアコンの温度設定はいずれも20℃と、同条件で比較できる。まずは「昔の家」に入ってみよう。

まずは床に触ってみると、暖房が入っているとは思えない冷たさ。計測すると、部屋中央の温度こそ約22.8℃あるものの、暖気は上昇してしまうため床付近の温度は約16.7℃。温度差は約6.1℃もある。

「こんなに冷たいと、床には座れませんね」と鈴木さんも苦笑いだ。

窓際に近付いてみると、外の冷気が全身で感じられる。アルミサッシに入ったガラスは1枚だけだ。

「窓が冷たい……毎日結露した窓を拭いている、自宅と同じぐらいです」と、北畑さんはRC造のヴィンテージ住宅を思い出したようだ。

この昔の家は、昭和55(1980)年基準で断熱が施されたモデルルームだ。暖房が入っていない隣の部屋に移動すると、さらに寒くなり体感温度は約9.7℃。リビングとの温度差は約13.1℃!この温度差が、第1回で学んだヒートショックを引き起こすのだ。

スタジオドーナツ 鈴木恵太・北畑裕未夫妻 リクシル
昔の家の床に触れてみる2人。「北畑の実家の床と同じですね」と鈴木さん。
スタジオドーナツ 北畑裕未夫妻 リクシル
1枚ガラスの窓にも手を触れてみると、0℃の外気が室内の温度を奪っているのがよく分かる。

現在の基準でもまだ足りない断熱性能

次に入った「今の家」は、現在の平成28(2016)年基準の断熱が施されている。部屋中央の温度は少し上がって約23.4℃。一方、床付近の温度は約20.2℃と、足元の冷たさはかなり和らいだ。

「窓も最近の家でよく見るタイプになりましたね」と、鈴木さんが言うように、ガラスを2枚使い、間にはさまった空気の層で断熱効率を高めるペアガラスだ。サッシも外側がアルミで内側が樹脂のハイブリッド。外気温の影響を受けにくいので、結露が起こりにくい。

部屋のサーモグラフィーを見ていた北畑さんが、ある一角を指さした。現在の基準では住宅の気密性が高まっているため、常時換気用の給気口が設けられている。そこから外の冷気が侵入してしまうのだ。

暖房が入っていない隣室はどうだろう。部屋中央の温度は約13.9℃。昔の家からは4℃以上暖かくなったが、リビングとはまだ10℃近い温度差がある。そもそも、第1回で学んだWHOが「強く勧告」している、冬季の室温18℃以上という基準には全く及ばないのだ。

スタジオドーナツ 鈴木恵太 リクシルペアガラスのサッシ 
ペアガラスのサッシを見ながら「もっとすっきりしたデザインの窓枠もあるといいですね」と、鈴木さん。
スタジオドーナツ 鈴木恵太・北畑裕未夫妻 リクシルサーモグラフィー映像
給気口から冷気が侵入していることが分かるサーモグラフィー映像。濃い青が、約10℃以下であることを示している。

WHOの基準をクリアするこれからの家

最後に体験するのが「これからの家」。住む人の健康と快適性向上を主目的につくられた「HEAT 20 G2」という基準で断熱が施されている。

部屋に入ったとたん、その暖かさは歴然。「こんなに違うんだ!」と鈴木さんも声を上げたほど。部屋中央の温度は約24.4℃とさらに上がり、床付近の温度はわずか2℃差の約22.2℃。部屋のどこにいてもぽかぽかとした暖かさにくるまれる感覚だ。

無暖房の隣室も、なんと約19.7℃。最も寒いトイレの床付近でも約18.5℃に保たれており、WHOの基準を見事にクリアしている。

「この部屋には給気口がありませんね」と鈴木さんが気付いたように、熱交換型換気システムが導入されているため、冷たい外気は、室内から排気する熱で温められてから部屋に入ってくる。また、ペアガラスの中間層にはアルゴンガスが充填されており、断熱性をより高めている。

高断熱の住宅は、その分初期コストが高くなる。しかし住宅ローンを支払う35年間、同じ家に住んだとした場合、光熱費の総額がおさえられることで生涯の住居費はむしろ低く抑えられる。住む人の健康を高め、そして住宅そのものの価値も高めるのが、これからの断熱技術だということだ。

スタジオドーナツ 鈴木恵太・北畑裕未夫妻 リクシル高断熱住宅
「これなら床でも窓際でも座れますね!」と、これからの家でリラックスする2人。
スタジオドーナツ 鈴木恵太・北畑裕未夫妻 リクシルサーモグラフィー映像
サーモグラフィー映像でこれからの家(上)、昔の家(下左)、今の家(下右)を比較すると温度差は歴然。赤が濃くなるほど暖かく、青が濃くなるほど冷たいことを示している。

次回はいよいよ、スタジオドーナツの事務所で〈リクシル〉の取り替え窓《リプラス》を使ったリフォームをプランニング。高断熱な窓による快適な空間を2人にイメージしてもらう。

リクシル