一日中部屋で仕事をしていても窓が生活を思い出させてくれる
インディペンデントマガジンの編集長やクリエイティブディレクター、モデルなど、様々な肩書を持つharu.さん。彼女が代表を務めるクリエイティブスタジオ〈HUG〉の事務所には、大きな窓がある。部屋選びで日当たりを一番大事にしているというharu.さんにとっての窓とは。
「窓は、外界を縁取る額縁のようなもの。仕事に夢中になると、自分の中に閉じこもってしまいがちなんです。なので、思考が固まらないように、必ず窓向きの席に座っています。朝、事務所に来たら必ず窓のブラインドを上げて、外の光を取り込む。日が傾いてきたらお昼ご飯を食べたり、夕方になって空が赤く染まってきたら少し休憩をしたり。窓って、生活を忘れさせないでいてくれるものだなと。作業を続けていると、外界とこの部屋が遮断されているような感覚になることがよくあって。そういうときに、窓辺から外を走る車や夜に浮かぶ月を見ると、気持ちが戻ってくるというか。地に足が着く感覚になります」
外の景色がよく見える席で、時には12時間も座っていることがあるそう。束の間の休憩を窓辺で過ごす時間は、特別なひとときだ。
「同じ階に住んでいる友人のフォトグラファーとその家族が、廊下の窓から手を振ってくれることがあって、その姿を眺めるのが好きです。窓辺って、ついついいろんなものを置いちゃう。〈opnner〉の岩谷香穂ちゃんが作った、小さな天使のオブジェも気に入っていて飾っています。私は小さいものに気持ちを託すことが多くて、この子にも私の代わりに外の景色を見せてあげています(笑)。知人からもらったシャボン玉は、行き詰まったときなどに外に向かって吹いていますね。息を真っすぐ一定のスピードで吹くと、大きいシャボン玉ができるんです。大人っぽい行動を窮屈に思うことがあって。童心に戻るような遊びをあえてやったりします。最近は窓辺でハーブやミニトマトを育てたり」
近年、地球環境やSDGsに関連したプロジェクトに携わることも多いという。
「私たちは子供の頃から当たり前のように資源を大切にしようと言われたり、学校でも京都議定書について習ったりしてきた世代ですよね。世の中に広く伝えるためには、私自身が身をもって体験するということが大事だなと思っていて。五島列島のスキンケアブランドのプロジェクトでは、海ごみのプラスチックを色別に分けて粉砕したものをもとに作品を制作した滞在記を発信しました。ごみを拾う、洗う、粉砕して溶かす、という工程を必死にやって、ぎっくり腰になって(笑)。そんな話も小話として入れたり。正しさよりも、自分たちが手を動かして、どう思ったか。実体験と一緒に発信することで、課題がよりリアリティをもって伝わると思うんです」
未来を創る窓、 GREEN WINDOW
GREEN WINDOW、まずはこれから
お問い合わせ/株式会社LIXIL お客様相談センター
TEL:0120-126-001
受付時間:9時~18時(土・日・祝 9時〜17時)*ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始などを除く
LIXIL公式WEBサイト:https://www.lixil.co.jp/