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シェフや料理上手な人は、なぜ〈ル・クルーゼ〉のキッチンウェアを使うのか、気になって調べてみた

カラフルなキッチンウェアの代表格といえば、〈ル・クルーゼ〉。ただ華やかなだけじゃなく、鋳物ホーロー鍋の実力は「熱伝導」「蓄熱性」に長けていて、蒸す、煮る、焼く、炊くなど、あらゆる調理に対応している。家庭はもちろんのこと、プロの料理人にも愛用する人は多く、その実力はお墨付きだ。その歴史の一部を紐解いてみよう。

text: BRUTUS

1925年にフランスの鋳物の町、フレノワ・ル・グランで生まれ、現在は60カ国以上に輸出されている。いまだに職人の手を経て世に送り出されているというから驚きだ。パリの蚤の市などを歩くと、〈ル・クルーゼ〉のヴィンテージだけを扱う店を目にするのは、それだけフランスの奥深い食文化を下支えし、愛され続けてきたという証しだろう。

ちなみに鋳物の鍋にカラフルな色をつけたのは〈ル・クルーゼ〉が初めて。よく見ると個体によって微妙な違いがある美しいグラデーションも、オンリーワンを手にする喜びだろう。定番色以外に期間限定など、色数も増え続けているので、自分のキッチンにぴったりのカラーリングが見つかるはずだ。

そして、機能美も〈ル・クルーゼ〉の特徴だ。古くは、インダストリアルデザインの草分けレイモンド・ローウィやイタリアの巨匠エンツォ・マーリなどがデザインに参加していることからも、モノづくりにおいて常に時代の先端を目指していたことが分かる。

何よりも長い歴史の中で愛され続けるのは、100年鍋とも例えられる堅牢性にある。親から子へ受け継がれる例も多いのは、丈夫で錆や欠けに強いから。さらに、ガラス素材を吹き付けた3層のエナメルコーティングによって、傷が付きにくいうえに、鉄鍋のようなシーズニングの手間も不要。さらに、臭いもつきにくくなっているので、料理もおいしく仕上がるなど、とてもよく考えられている。

〈ル・クルーゼ〉といえば、鋳物ホーロー鍋が代表的だが、熱伝導が高く、蓄熱性が高い特徴を知って料理をすることで、味もレベルアップするはず。遠赤外線効果により食材の中からじっくり火を通し、ドーム型のフタが蒸気を対流させ均一に加熱してくれる。またフタにある3つの突起が蒸気を逃がすので、旨味を閉じ込めつつ、肉や魚はフワッと柔らかく、野菜はより甘く仕上がり、炊飯においてもお米がふっくらと炊き上がる。余熱調理もできるので、タイミングを見計らってテーブルに運べば、温かいまま料理をサーブできるうえ、華やかな食卓を演出できるというわけ。

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〈ル・クルーゼ〉のキッチンウェアは、鍋だけでも型・サイズともにバリエーション豊か。グリル用の鉄板や、食器などのストーンウェア、その他調理器具も充実している。プロも愛用する道具の数々から、自分に合ったアイテムを見つけ、長く愛用したい。