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SKATETHING、〈コモリ〉小森啓二郎ら5人が愛する、それぞれのレザージャケット

ファッションを楽しんできた5人に、愛用するレザージャケットの魅力や、大人になったからこそ叶う自分らしいレザーの装いについて聞きました。一筋縄ではいかない素材ではあるけれど、思い入れ深い一着にスタイルが表れます。

photo: Kazuhiro Fujita / text&edit: Chizuru Oba

SKATETHING:ネイバーフッド

着こなしは、
鎧(よろい)を着た夜のように。

ネイバーフッドのレザージャケット

Q

このレザージャケットのどこが好きですか?

A

レザージャケットはスタイルにおけるサブカルチャーの基礎を構築しました。ファッションとセックス、機能と反抗です。

Q

いつ、どこで手に入れましたか?

A

幼年期を脱ぐ瞬間。

Q

着こなしの参考にしている人やものは?

A

マーロン・ブランドの『The Wild One』以来、黒いレザージャケットは怒りと不満を抱えた若者の主要なシンボルとして採用されてきました。黒革のジャケットにオートバイは、現在でも反逆者の典型的イメージであり、人と違うことをする勇気の象徴です。

高相朋基:ミドリカワ

合わせるものを選ばない、
インパクトの強さが魅力。

ミドリカワのレザージャケット

Q

このレザージャケットのどこが好きですか?いつ、どこで手に入れましたか?

A

2017年秋冬のスムースレザー×ムートンのグリズリージャケット。毎冬結局これを着てしまうほど、ほかに超えるアウターは新品でも古着でもいまだ現れない。ワイドな身頃やショートレングス、ラフアウトの大きな襟や、覗くライニングなど個性的なディテールが絶妙なバランスで共存。

Q

どんな着こなしをしていますか?

A

インナーはスエット、ボトムはスラックスで。

Q

レザーアイテムの選び方で大切なのは?

A

サイズ感。

Q

おすすめのお手入れ方法は?

A

経年変化の美しさを楽しみたいのでほぼ手入れはしない。

小森啓二郎:コモリ

布帛(ふはく)の服を着るように、
レザーを纏(まと)いたい。

コモリのレザージャケット

Q

このレザージャケットのどこが好きですか?

A

昔の〈パタゴニア〉のパフジャケットみたいなミドル丈の中綿アウターを、ナイロンやフリースではなく極薄のレザーで着たくて作りました。大きな面積で使えるディアスキンだから実現した継ぎ目のないデザイン、マットブラックが気に入っています。

Q

いつ、どこで手に入れましたか?

A

2011年春夏リリース。

Q

おすすめのお手入れ方法は?

A

直射日光とカビに気をつけ、風通しのいい場所に保管。着ていて破けてしまった肘の内側は、星形パッチワークで補修しています。

TAKU:セリーヌ

10年経っても着たい服か?
が選択の基本。

セリーヌのレザージャケット

Q

このレザージャケットのどこが好きですか?

A

ミリタリーのG1ジャケットと、A2ジャケットをミックスしたような不思議でモダンなデザインに思わず目が留まったウィメンズの商品。女性がオーバーサイズで着る設定が、自分にはジャストサイズで良かった。

Q

どんな着こなしをしていますか?

A

ヘインズのTシャツや薄手のカシミヤニット、ウールやフランネルのワイドパンツと。

Q

レザーアイテムの選び方で大切なのは?

A

パッと見どこのブランドかわからない時代性を感じないものを選ぶこと。

Q

おすすめのお手入れ方法は?

A

リペアしながら良い服を長く着る。

Kenshin:ロスコレザー

たくさんの失敗を経て巡り合えた
70年代のヴィンテージ。

ロスコレザーのジャケット

Q

このレザージャケットのどこが好きですか?

A

ライダースを着たいという願望が長年強くあったので、〈ルイスレザー〉も〈RRL〉もいろいろ試したのですが“服に着られている”気がして断念。そんな中、ブラウンレザーのこの一着だけは古着で馴染みがよく、ワイドシルエットもしっくりきたんです。

Q

どんな着こなしをしていますか?

A

ストライプのボタンダウンシャツにタイ、グレーやチェックのフランネルパンツにローファーというプレッピースタイル。

Q

着こなしの参考にしている人やものは?

A

ラルフ・ローレン氏の私服。