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8月24日はウクライナの独立記念日。バンドゥーラ奏者・カテリーナが解説

毎日がなにかの記念日だ。歴史上これまでに起きた出来事などをカルチャーの達人たちに教えてもらいました。
前の記事「7月26日は中島らもの命日。編集者・佐渡島庸平が解説」も読む。

text: Hidesumi Yoshimoto

ウクライナの
独立記念日

1991年にソ連から独立した同じウクライナの中でも、地域によって音楽も民族楽器も違ってきます。例えば西部は、ある意味でポーランドと文化も言葉も近いところがあり、今年のユーロビジョンで優勝したKalush Orchestraも西部でしか歌わない旋律やリズム、方言を使います。南部はトルコやアラビア系の楽器を使ったり、タタール的なリズムがつくこともありますね。

今までのウクライナのポップスでは民族性を強く出したものはあまり多くなかったですが、最近はロシア語ではなくウクライナ語で歌うようになり、古いウクライナ語をあえて使うことも流行っています。

英国のピンク・フロイドがウクライナの歌手とコラボして作った新曲で引用していた「ああ、草原の赤きガマズミよ」も第一次世界大戦中に作られた曲です。今、古い民謡などを探し出して、新しい手法でやろうとする人が増えています。これを機に、ウクライナの音楽を聴いてみてください。