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京都の朝ごはんは台湾式で。現地さながらの味わい〈福到 FUDAO 台湾茶〉〈The old taste.〉

京都でも最近オープンが相次ぐ台湾カフェ。朝ご飯天国であるお国柄だけに、サラリと軽めからしっかり満腹系まで朝のメニューも豊富。現地さながらのディープな味わいが、京都のホンモノ志向と意外なほどマッチする。

photo: Yoshiki Okamoto / text: Aya Honjo

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福到 FUDAO 台湾茶(出町柳)

旅の疲れにも染みる、
滋味深い豆乳スープと台湾茶のセット

自社輸入の台湾茶と台湾の軽食、スイーツを供するカフェ。台中出身のオーナーが監修する早午餐(ブランチ)の、繊細な味わいが注目を集めている。イチオシは、台湾式朝ご飯の大定番である豆乳スープ・鹹豆漿。ほのかに酸味を感じるまろやかなスープに、干し大根の歯触りと風味が小気味いいアクセントを与える。

ネギパンかあんパンの燒餅と、8種の茶葉から選べる香り高い台湾茶のセットで1,540円。京町家を改装したクリーンでモダンな空間で、遅めの朝のひとときを。

The old taste.(四条)

台南のおばあちゃんの思い出が詰まった、
甘く優しいレシピ

オーナー山口友規さんの妻・曾采薇さんのルーツは台南。「おばあちゃんが作ってくれたような、古き良き味を」と2020年4月に夫妻で台湾カフェを開いた。

ルーロー飯600円は、八角や五香粉の香りをしっかり効かせて煮込んだ豚バラ肉がとろけるような食感。独特の甘味とツユダクが台南風なのだそう。小ぶりに見えて、ご飯がしっかり詰まっていて食べ応え十分。杉林渓高山茶や東方美人茶などの台湾茶600円〜と併せて味わいたい。シルキーな自家製台湾カステラもぜひ。

台湾カステラはプレーン600円、ダークチョコレート650円。阿里山珈琲650円。明るくシンプルなしつらえの店内は全12席。

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