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面白い素材の〈プエブコ〉は不便さも愛でる。〈HEUGN〉デザイナー・小山雅人が語るマイバッグ

大人たちが普段から使うバッグは、一体どんなものだろう?仕事道具や必需品など、面と向かっては聞きづらい、〈HEUGN〉デザイナー・小山雅人さんに中身の話も併せて語ってもらった。

photo: Anna Miyoshi / text & edit: Ryoko Iino

面白い素材の〈プエブコ〉は不便さも愛(め)でる

洋服とバッグは作り方が違うので、“自分には作れない”という憧れがバッグにあるんです。だからか、面白いフォルムや素材のものに出会うと、つい買ってしまうのですが、その中でもずっと使っているのが〈プエブコ〉。軍モノのユーズドのパラシュート生地でできたものです。

僕はブランドの服の写真を自分で撮ったりするので、カメラが必需品。加えて、空き時間に考え事をするので、アイデアを書き留めるノートやiPadも必要。出先で急に服の寸法を聞かれることもあってメジャーも……。偶然持っていて役立ったという経験の積み重ねで、徐々に荷物が増えていますが、このバッグはそれらをざっくり入れられるちょうどいいサイズ。

また、普段着るのはジャケットなどが多いのですが、そういうクラシックな装いのいい外しにもなる。ただ、持ち手の長さが中途半端なんです。斜め掛けするにはギリギリで、手で持つには長い。でも、自分で縛って調節したりして、ちょっと不便ながら、工夫して使うのは結構楽しいですね。

〈プエブコ〉バッグ
「見るだけで、使わないバッグもたくさんあるけれど、これは買い替えながら使ってる」と言う小山さん。オリーブだけでなく白も所有。