生物学者・片野晃輔の“ココ”でクルマを選びました。ポルシェ「986ボクスター」

恋愛もそう。「身長が」とか「年収が」といったスペックよりも、「笑顔がいい」とか「気が合う」といった感覚重視の方が、間違いなかったり、長続きしたりするもの。クルマも同じかもしれません。「燃費」も「維持費」も「下取り価格」も正直気になるものの、思い切って直感で選べば、苦楽を共にして末永く付き合っていけるはず。とにかく「ココが好き」で選んだ片野晃輔さんに、クルマとのなれそめ、のろけ話を聞きました。

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photo: Natsu Tanimoto, Koh Akazawa / text: Takeshi Sato / edit: Junya Hirokawa

クラシカルな気配だから、この「ボクスター」に

「当初、最初期のローバー『ミニ1000スプライト』に乗るつもりでしたが、『ボクスター』の小さな躯体や4本スポークのクラシカルなハンドルが決め手に。これが今風の雰囲気だったら乗らなかったかも」と片野さん。

欧州車を扱う中古車店を営んでいた新潟の実家のガレージに保管されていた中から選んだのが、ほぼ同い年、1998年式の初代ボクスター。小さい頃から、クルマが身近にあった。

片野晃輔のポルシェ「986ボクスター」

「ハンドル越しに見える、メーターパネルもポルシェの伝統的な気配を感じさせ、ハンドルと併せてとても気に入っています」

運転免許を取ったのは2年半前、友達と合宿で取得した。さらに今年、古物商許可を取った片野さん。今後は中古車の売買も手がけるそうだ。

片野晃輔のポルシェ「986ボクスター」
「3本スポークなら乗らなかったかも」