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ゴルフ界の名工“JP”が20年かけて辿り着いたウェッジ

ゴルフが最も身近な町ことカリフォルニアで、道具もファッションも次々に進化を遂げている。海の向こうで一体何が起きているのか?2022年から日本でも販売を開始している、〈JP GOLF〉を訪ねた。

photo: Aya Muto / coordination & text: Megumi Yamano

アートピースのようなデザインと、トッププロも舌を巻く性能。そんなウェッジを実現したのが、サンディエゴに工房を構える“JP”ことジェームズ・パトリックだ。

かつてメーカー〈タイトリスト〉の重鎮が訪ね、彼専用のスタジオを設(しつら)えたのは有名な話。同社から独立し、短距離のアプローチで用いるクラブに特化した彼がついに〈JPゴルフ〉を立ち上げ。2022年から日本でも販売を開始した。

「ウェッジで大事なのは品質、性能、デザイン。常にこの順です。最高品質の素材を集めて性能を設計して、アート作品のようにヘッドをデザインするんです」とJPがイチオシするのは《JPプレミア》。

〈JP GOLF〉の《JP Premier》2
JPが最も重要な要素と語る湾曲したソールは芝との接触を最適化。下部に張り出したハイバウンスが地面への刺さりにくさと滑りやすさを実現。重心を捉え、インパクトの最大化を手助けしている。

ヘッド内部に軽量のチタンと重みのあるタングステンを組み合わせ、微細にヘッドの重さと重心位置を調整。それにあらゆる芝を抜ける湾曲させたソール含め“カスタムウェッジの限界”と称されている。今は「より多くの人に体験してもらいたい」と、別ラインを準備中。名工の今後の動きに注目したい。