あたらしい心地いいに会いに行く
よく晴れた日、見晴らしの良い川辺に立つ上出さん。周囲に田畑や林が点在し、時に30種以上の野鳥を観察できるというここを訪れたのは、意外にも未経験のバードウォッチングに挑戦するためだ。「どんな山を歩いていても、必ず視界に入るのが野鳥なんです。観察の仕方や楽しみ方を知れば、ロングトレイルの道中もさらに面白くなるんじゃないかなと。かねて学んでみたいことの一つでした」
案内してくれるのは、野鳥を起点に自然保護活動を行う〈(公財)日本野鳥の会〉の萩原洋平さん。まずは鳥の見つけ方について、「周囲を肉眼で見回して、動くものを見つけた時に双眼鏡を向けるのが基本。川面や草木の揺らぎなど、風景の中に小さな違和感を見つける感覚です」とレクチャー。
それを受け上出さんは、遠くの水面にヒドリガモの群れを発見。「よく見えますね。頭部が赤茶色の数羽が、毛色の異なる1羽を取り囲んでいます」。萩原さんいわくメスをめぐって数羽のオスがアピール合戦をしているそう。貴重な光景を目にすることとなった。
カワセミ、カルガモ、モズ……時に鳴き声も頼りにしながら次々と鳥を発見する萩原さんに導かれ、双眼鏡を介して姿を追っていく。「バードウォッチングって目だけでなく、音も重要なんですね。でも頭が勝手にノイズと認識するからか、鳴き声に全然気がつけない。まだまだですね(苦笑)」(上出)
それに対して萩原さんが提案したのは、わかりやすいカラスの声の聴き分けから始めてみること。「澄んだ声で“カァー”と鳴くのがハシブトガラスで、濁った声で“ガァー”と鳴くのがハシボソガラス。種の違いに注意深く耳を澄ましてみてください」(萩原)
上出さんが見つけた鳥たち
邂逅した野鳥を眺めながら、生態や名前の由来、見分け方などのいくつもの質問を萩原さんに投げかける上出さん。積極的に知識を吸収していく姿からは、探究心にあふれた彼の人柄も垣間見える。
「鳥の動きはエサになる魚の動きと連動しているし、夜明けとともに鳴いたり朝に活発だったりするのは、太陽の動きと同期している。鳥を知ることは、地球を知ることに繫がると実感します」(上出)
20種近くを観察したところで、「JJ」を飲みリラックス。「もともとジャスミン茶の香りが好きなんですが、特にJJはアルコール感も程よく、昼間や屋外で飲むのにちょうどいいですね。日頃、体調面を考えて糖質をとりすぎないように心がけているので、無糖(*1)、無炭酸、プリン体0(*2)はありがたい。罪悪感なく楽しめます」

缶を傾け、川面や空をぼーっと眺める上出さん。こうして自然の中で佇む時間こそ、彼が心地よさを感じるひとときなのだそう。
「ロングトレイルでは、数日から数週間かけてひたすら歩きます。前に進んでいる時は“日暮れ前に目標地点に辿り着けるか”などを考えて必死なんですが、その分休憩地点に着いた時の喜びは格別。難しいことは考えず、ただ自然を感じるだけの時間が好きです。そこに野鳥観察の楽しみも加われば、心地よさもひとしおでしょうね」と、話の最中、空に轟(とどろ)いた鳥の声に、「あれ、これってもしかしてハシブトガラスですか?」と一言。この日を経て、格段に感覚が研ぎ澄まされた上出さんであった。

左・中/無糖(*1)・無炭酸・プリン体0(*2)で体に優しい「茉莉花〈ジャスミン茶割・JJ〉缶」335㎖ 178円、480㎖ 241円。右/「ジャスミン焼酎 茉莉花 500㎖瓶」はジャスミン茶割りだけでなくソーダ割りなど自分好みの飲み方を楽しめる。500㎖ 660円。