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「やっぱり“大人の街”」。芸人・エバースが案内する、若手が芸を磨く街・神保町

芸人・エバースの2人が、〈神保町よしもと漫才劇場〉の出番終わりによく訪れる酒場をご紹介。彼らの目に、神保町はどんな町として映っているのだろうか……?

photo: Kazufumi Shimoyashiki, Shu Yamamoto / text: Sho Kasahara

食と本と笑いと。若手が芸を磨く街

2020年に若手の劇場として〈神保町よしもと漫才劇場〉ができた当初は、ほかと比べてお客さんも少なかったんです。でも年々、知名度を上げて若いファンの方が増えましたね。地下には映画館もあるので、年配のお客さんがふらりと来ることもあり、いい街だなと思います。

僕はお酒は飲まないので、ネタを考えるためにカフェに行くことが多いですね。落ち着いていて賑やかすぎないところが好き。上京前はテレビの向こう側の“非現実の世界”と思っていましたが、今ではすっかり染まってしまいました。(佐々木)

劇場終わりによく立ち寄るのが、ここ〈魚熊鮮魚店と立ち飲みぼてふり〉。先輩芸人に教えてもらった店なんですが、お酒や小鉢、魚を自由に選んで取れるので、好きなペースで飲めるのが楽しいですね。神保町は、やっぱり“大人の街”。

どの店に入っても「失敗したな」と思うことがあまりない。いつでも静かに飲めて、気持ちよく帰れます。先輩や後輩と飲むときは、いつもお金の話ばっかりしてますよ。神保町がよく似合う“大人”なので(笑)。(町田)

食と本と、笑いの街。神保町でよしもと芸人が通う、いつもの店