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クラゲを見たいなら。通いたい水族館2選

全国には充実した水族館がたくさんある。クラゲの分野をリードするような個性が際立つ展示を持った施設をご紹介。

text: Masae Wako

クラゲに会える水族館

京都水族館

360度パノラマ水槽でゆらめくミズクラゲを観賞

京都駅から徒歩15分。緑豊かな梅小路公園の中にあり、京都観光中のオアシスとして行きつけにするファンも多い。特に2階〈クラゲワンダー〉では、西日本最多級の約30種5,000匹を展示。

京都〈京都水族館〉館内
©京都水族館

目玉焼きのような姿のサムクラゲや、小さくても華やかなカギノテクラゲのほか、全長7~8cmのキャノンボールジェリーフィッシュが大人気。ぷるぷる揺れる体で水中を突き進む様子がたまらない!

圧巻なのは360度のパノラマ水槽〈GURURI〉。約1,500匹のミズクラゲと海中を漂っているような感覚を味わえる。繁殖や研究をオープンスペースで行う〈京都クラゲ研究部〉では、日々の作業を間近で観察したり飼育スタッフに質問できたりと学びも多い。

新江ノ島水族館

稀少種も観賞できるクラゲ展示のパイオニア

クラゲ展示70年。前身の〈江の島水族館〉が開館した1954年から展示飼育に挑み、73年に世界初の常設展示に成功した。繁殖や生態解明にも力を入れ、現在は50種類以上のクラゲを展示する。

神奈川〈新江ノ島水族館〉館内
©新江ノ島水族館

その豊富な経験を生かしたのが、クラゲの体内をイメージした半ドーム型の空間〈クラゲファンタジーホール〉。中央には球体型水槽があり、浮遊するクラゲを多方向から眺められる。人気なのは水玉模様がかわいいタコクラゲや世界最大級のクラゲといわれるパシフィックシーネットル、褐色の放射状模様を持つ傘と長い触手が美しいアカクラゲ。

3Dプロジェクションマッピングを用いた幻想的なクラゲショー『海月(くらげ)の宇宙(そら)』で、知識を増やせるのもうれしい。