ウイスキーとジャズの交差点
2023年、2024年に発売したジャズ特集から派生したイベント「BRUTUS×BAROOM JAZZ WEEKEND」。
3回目を迎える今回は、ニューヨークを拠点に活躍するトランペッター黒田卓也から、韓国のジャズシーンを牽引するミュージシャンまで、よりワールドワイドなメンバーによるジャンルにとらわれない演奏が繰り広げられた。
1日目は、林正樹グループの緻密に構築された演奏からスタート、続いてMELRAW率いるクインテットが今年5月に逝去したアルトサックス奏者デヴィッド・サンボーンをトリビュート。
2日目には、Shin Sakainoのもと、4人のヴォーカリストが集い、バラードからヒップホップまで、ワンステージで多彩な音楽を披露。
「Tokyo × Seoul Special Band」では、今回のためだけに韓国、日本両国のトップミュージシャンがセッションし、ここだけしかみられない特別なステージを届けた。そして最終日は、海野雅威による静謐なピアノソロから始まり、シンガーソングライターの藤原さくらも飛び入り参加。上質な演奏に観客もうっとりと耳を傾けた。
そして最後のステージを飾ったのは、ニューヨークの第一線で活躍するトランペッター黒田卓也。ダンサブルで熱気に満ちたサウンドで3日間の幕を閉じた。
シーンの第一線を歩み続けるミュージシャンたちの演奏を、〈BAROOM〉の円形ステージで間近に感じられるフェスに今回は“ウイスキー”も加わった。
サントリー、BRUTUS、POPEYEがつくるウェブメディア「NORMEL TIMES」によるサポートのもと、ウイスキーとジャズをテーマにしたトークセッション、会場では、SUNTORY WORLD WHISKY 碧Aoとメーカーズマークが提供され、観客は思い思いの飲み方で、ジャズに耳を傾けていた。
一つのジャンルでありながら、バラードからアップテンポな曲調まで幅のあるジャズ、水割りやハイボールなど、気分やシチュエーションによって飲み方も多様に楽しめるウイスキー。個をもったプレーヤーが集まりアンサンブルを奏でるジャズ、特徴の異なる原酒をブレンドし、調和の取れた味わいが生み出されるウイスキー。共通項の多い両者が交わり、その魅力が感じられる3日間となった。
PHOTO GALLERY
会場となる南青山〈BAROOM〉。円形ホールにバースペースがあり、音楽とお酒を自由に楽しむことができる。
林正樹さんと小誌編集長によるトークセッション。林さんによるウイスキーの話や、ジャズとの共通点など15分ほどのトークが行われた。
1日目のオープニングを飾る林正樹グループ。全メンバーが揃うのは1年ぶりだという。
MELRAW率いるバンドは、今年逝去したデヴィッド・サンボーンをトリビュートする演奏で会場を沸かせた。最後には「NORMEL TIMES presents WHISKY SESSION」にて「〜〜〜〜」を披露する。
LAGHEADS、MILLENNIUM PARADEのメンバーでもあるピアノの宮川純。
2日目もトークセッションからスタート。会場は円形でステージをぐるっと囲むような構造。
2日目のファーストステージは、ベーシストのShin Sakainoによるヴォーカル4人を招いた特別なステージ。
「Shin Sakaino and The Vibe Station Vocal Session」の一幕。写真のヴォーカルを務めるのはHIMI。
演奏を聴く観客の手元にはウイスキーが。
2日目の「Tokyo × Seoul Special Band」韓国の音楽シーンの第一線で活躍するミュージシャンが特別に編成した日韓合同のバンド。写真はベーシストのJaeshin Park。
2日目全バンドのリズムを担った韓国で活躍するドラマーのJK Kim。
ステージの間、バースペースの脇ではDJによる選曲も。
ピアニストの海野雅威によるソロで上質な演奏から始まる最終日。
イベントポスターには参加者のサインが寄せ書きされる。
最後のトリを務めたのはトランペッターの黒田卓也。
3日間の全ステージは熱気と共に終了した。
終演後にはミュージシャンがバースペースウイスキーを楽しむ。
SPECIAL MOVIE
今回は、「NORMEL TIMES presents WHISKY SESSION」と題して、3日間とも、トリを務めるミュージシャンが最後にウイスキーに合わせた選曲で演奏を締めくくってくれた。ここでは、そのステージを収録したスペシャルムービーを公開。
ぜひウイスキー片手に楽しんでほしい。碧Aoかメーカーズマークだとより映像も特別に見えるはず。飲み方も動画ごとに変えてみるのがおすすめです。