吉岡徳仁が手がけた〈イッセイミヤケ〉のショップが新しく銀座にオープン。既存店舗もリニューアル

2023年2月3日(金)に「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」が銀座にオープン。4つのフロア構成で、〈イッセイ ミヤケ〉のブランドが集結。近隣にあるこれまでの店舗は「ISSEY MIYAKE GINZA / 445」として、生まれ変わり展示空間が併設された。

photo: Masaya Yoshimura / text: Niko Araki

銀座のガス灯通り沿いに〈イッセイミヤケ〉の旗艦店が誕生したのは2011年3月のこと。そこから12年、既存のショップに加えて、その目と鼻の先に新店舗を構えた。

新店舗の「ISSEY MIYAKE GINZA / 442」は、住所から命名。“銀座の街にふさわしい、品と遊び心、そして、未来へのチャレンジ”をテーマにしている。

地下1階から3階まで、4つのフロア構成でそれぞれのブランドの世界観を表現。空間は、倉俣史朗と三宅一生のもとでデザインを学んだデザイナー/アーティストの吉岡徳仁が手がけた。各階、天井が高い構造で開放感のある雰囲気。白を基調にした内装には、壁やラック、什器と、あらゆる箇所にリサイクルアルミパネルが取り入れられ、シンプルながらも衣服をそっと引き立たせる工夫が凝らされている。

さらに、既存の店舗は、「ISSEY MIYAKE GINZA / 445」としてリニューアル。3つのブランドを揃えた2階はそのままに、1階フロアには広々としたギャラリーが開設された。展示空間を設けた店舗は関東圏では初めてのこと。“キューブ”と名付けられ、デザインとものづくりに対する、思考と実践のプロセスを見せる場を目指しているのだとか。

「ISSEY MIYAKE GINZA / 445」ギャラリー
「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE NO.6」の展示の様子。

記念すべき1回目の展示は、「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE NO.6」。グラフィックデザイナー・田中一光の作品をモチーフにしたコレクションと、日本デザインセンター三澤研究室による動く紙を用いたインスタレーションとともにゆっくりと観賞できる。今後は、ブランド内でのプロジェクトに限らず、文化を発信する場として、展示を進めていくのだそう。

銀座の街にできた新たなファッションスポット。〈イッセイミヤケ〉にどっぷり浸れる一角にぜひ足を運んでみて。