Pierre Banchereau /〈DEBEAULIEU〉OWNER
ピエール・バンシュロウ
2022年6月、ピエール・バンシュロウは新しい店〈Plant&Obujet〉のバックヤードにアトリエを作った。そこにある棚には、蚤の市や海外で見つけたお気に入りの花瓶や花器だけではなく、インスピレーション源となる旅やアートの関連書籍が隙間なく並び、少したわんでいる。
名だたるメゾンやクリエイターから全幅の信頼を受けるフローリストは、常に自ら思慮深く考え、行動に移す。自身が着る服に関しても同じく「モダニテ」という言葉を大事にしているという。時が経っても決して古さを感じない、クラシックなもの。歴史を感じられるような背景のあるもの。それは〈メゾン マルジェラ〉の服にも感じるし、ここに並んでいる花器にも感じることなんだそう。
「寝るときはコットンのストライプのパジャマを着るんだ。オーバーサイズでパジャマのトップスだけを何かに合わせてディナーに行くこともあるよ。この〈メゾン マルジェラ〉のシルクパジャマも最高だよ。特別なシルク素材で、エレガントかつクラシック。着こなしひとつでモダンにも解釈できるんだ」
「〈メゾン マルジェラ〉の服に年齢や性別はないと思う。オートクチュールじゃなくても洋服の歴史を感じるし、すごく社会的な服という印象だよ」 ーピエール・バンシュロウ
Marie Méon / Food Stylist
マリー・メオン
18歳まで日本で育ち、今はパリで雑誌や広告のフードスタイリストや、イベントのケータリングなどで活躍するマリー。料理のスペシャリストではあるが、その視点はちょっと個性的だ。
「棚を見ると分かるけど、料理に使うのは、必ずしもキッチン用品のお店で買ってきたものばかりじゃないの。植木鉢用の受け皿を小鉢に使ったり、インド人街で買った道具を本来の役割以外に使ったり。あらゆる視点で器や道具を選んでいるわ」
そうやって日々のリサーチや、旅先での出合い、日本のものや、ネットで購入したもの。お気に入りの全てが棚に収められている。
「私は〈メゾン マルジェラ〉の「アイコンズ」の考え方が好きなの。仕事で着ていても動きやすいし、そのまま夜遊びにも出かけられる。このニットはいい例ね。シチュエーションを選ばないし、直してずっと着続けたいものになると思う。直すことはつまり『ワーク・イン・プログレス』の考えにもつながると思うの」
「〈メゾン マルジェラ〉の服を着る女性は、自信があって、自分を知っていて、表面的な女性らしさによって自分の存在を証明する必要のない女性だと思います」 ーマリー・メオン
Frédéric Pellenq / Architect / Product Designer
フレデリック・ペレンク
「僕は部屋に物は溢れているのが嫌で、すべてのものが目につかないように、引き出しにしまっています」と語るのは、建築家でプロダクトデザイナーのフレデリック・ペレンク。
インテリアデザインからキャリアをスタートしていることもあってか、部屋はとても物が少なくてミニマル。しかし、引き出しの中を覗き見たときに、彼の頭の中に詰まっているアイデアが溢れ出してきたことに驚くとともに、秘めたる情熱を感じた。これまで、細部にこだわるモダンでシンプルな造形美で多くの人々を魅了してきた。そもそも少年時代に森の中で育った彼は、空間や光、素材に対する感受性を非常に大切にしていて、このフレッシュアーモンドのような美しい色のニットを気に入ったという。
「服は時間とともに色褪せていく、とても詩的なものに感じます。特に〈メゾン マルジェラ〉の服は、時間とともに職人技の痕跡が浮き出てきて進化したように見えますよね。そんな表現とデザイン哲学に魅了されます」
「この椅子はDavid Hocknyに影響を受けたんだけど、アトリエの引っ越しに合わせて、白く塗り替えたんだ。これも、まさにワーク・イン・プログレスだよね」 ーフレデリック・ペレンク
Maison Margiela
マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0120-934-779
公式ホームページ:maisonmargiela.com/