この夏、怖いもの見たさで訪れたいホラースポット案内〜怖いもの探し編〜

text: Asahi Hoshi, Tsukika Yoshikawa

日本全国にはさまざまな恐怖を体験できる場所があるらしい。あなたの怖いもの見たさをくすぐるスポットをご紹介。この夏、危険の扉を開いてみては?


BRUTUS最新号「怖いもの見たさ。」は8月16日発売!

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『古書 羊頭書房』(東京・神保町)

未知との遭遇度:★★★★★

SF、ミステリー、ホラー、手品関係の書籍を取り扱う古書店。幅広い品揃えながら整理された本棚には、新刊書店では出合えないホラー作品がずらっと並ぶ。店主の河野さんは、「見つけた本が好みかどうかは読んでみないとわからない。そこも怖いもの見たさで楽しんでほしいです」と語る。ちなみに、好きなホラー作家はロバート・R・マキャモンとのこと。

『書肆ゲンシシャ』(大分・別府)

書肆ゲンシシャの店内

珍奇なものを紹介する別府の驚異の陳列室。絵画・写真・現代アート・映画・漫画などを通して新しい視覚をもたらしてくれる。特に幻想文学、幻想絵画が豊富で、ここでしか出合えない貴重な書籍が多数。

この夏、刺激的な本との出合いを求めて立ち寄ってみてはいかがだろうか。

〈中西怪奇菓子工房。〉の自販機(大阪・大阪空港駅)

視線度:★★★★★

大阪モノレールの大阪空港駅に設置されたお菓子の自販機。目玉がプリントされたインパクトある自販機には、爪の生え際から血が滲み出た指のクッキーや、ブルーの瞳が特徴的な目玉のチョコレートなどが並ぶ。毒々しいヴィジュアルとは対照的に、添加物は極力控えるなど食材選びにもこだわっているそう。商品はオンラインでも購入可能だが、ぜひ現地で自販機の視線にゾッとしてみてほしい。

『魔術堂』(東京・秋葉原)

魔術度:★★★★★

電化製品店の一角に潜む、魔法、魔術とオカルトグッズ、占い用品の専門店。世界中から取り寄せた呪術系書籍やアクセサリー、タロットカードなどが所狭しと並び、悪魔祓いはもちろん、悪魔を喚びだすグッズも手に入る。店主のおすすめは、特定の人間を操作するために用られる人型のキャンドルやブードゥー人形。

『喫茶伴天連』(広島・東広島)

この夏怖いもの見たさで訪れたい、ホラースポット 〜怖いもの探し編〜

1960年創業の世界にも類をみない不思議空間のおもしろ喫茶。奇妙な仏像、剥製、骨などがたくさんちりばめられた、まるでお化け屋敷のような内装に、ワクワクが止まらない。ホラー関連のパーティーや絵画展などのイベントも多数開催していて、マスターのスベらない話術が魅力。クラッシュアイスを使ったアイスドリンクを提供するなどカフェメニューも充実している。体の芯から涼しくなりたい人におすすめだ。

『メキシコ雑貨PAD』(東京・下北沢/大阪・北堀江)

魔除け度:★★★★★

店主がメキシコまで足を運びセレクトしたカラフルな雑貨やアクセサリー。そこに紛れ込む無数のドクログッズ。メキシコの下町で信仰される死神信仰“サンタムエルテ”は、手のひらサイズのキーホルダーから、きちんと魔除けの種子が埋め込まれた迫力あるオブジェまで取り揃えている。ガイコツの顔のテキーラグラスは、夏のホラー鑑賞会で一役買ってくれること間違いなし。

『オソレゾーン』(VODサービス)

寝不足度:★★★★★

どこにも出かけたくない人は、世界中のホラー作品が定額で見放題のホラー専門サブスクでホラー漬けの夏にするのはどうだろう。国内外の映画、TVシリーズ、短編作品のほか、オリジナルビデオなど約1000作品を配信中。数々のホラー作品を見てきた担当者のイチオシは、ローカル局で製作・放送されたのにもかかわらず多くのホラー好きを虜にし、今なおカルト的人気を誇る「ダムド・ファイル」。

8月16日発売のBRUTUS「怖いもの見たさ。」では、あなたの“怖いもの見たさ”をさらにくすぐるコンテンツが盛りだくさん。最新号もぜひチェックを。