西洋占星術におけるシーズンは「春分」「夏至」「秋分」「冬至」の4つです。2025年下半期は、このうち夏至と秋分を軸に、まず6月21日(夏至)~9月22日を前半、9月23日(秋分)~12月21日を後半として運気を読んでいきます。
下半期全体の射手座
流れに身を任せて
木星(成長・拡大)は6月10日に双子座エリアから蟹座エリアに移動します。さらに、魚座エリアからプレッシャーを与えてきていた土星(責任・試練)も、射手座と相性の良い牡羊座エリアに移るので、漠然としたストレスが和らぐでしょう。
しかし、木星が運行する蟹座エリアは射手座にとって、「しがらみの部屋」であり、「相続」や「強い連帯」を意味します。2025年下半期は自分よりも周囲を優先せざるを得ないかもしれません。渋々人の要望に応える場面も増えそうです。
7月7日に、天王星が双子座エリアに入り、冥王星(極端さ)と調和的に繋がると、不思議な縁が繋がり、刺激的な友人ができそうです(11月7日まで)。自由と責任の狭間で揺れることが増えるでしょう。
太陽シーズンごとの射手座
◆6月21日~7月21日(太陽蟹座エリア運行期間)
太陽は「共有財産・親密な関係の部屋」「絆を深めるギフト」を意味する場所に入り、すぐに木星(幸運)と重なります。遺産相続をはじめ、目上の人から素晴らしいギフトを差し出されるイメージが浮かんできます。しかし、このギフトを受け取るならば、相手の要望に従うことを覚悟しなければいけないでしょう。
また、土星(責任)が火のエレメントの牡羊座エリアを運行することにより、自分の人生で創造したいもの、得たいものを取りに行くうえでのリスクについて真剣に考えるようになるかもしれません。
◆7月22日~8月22日(太陽獅子座エリア運行期間)
「神の啓示を聞く場所」であり、遠方への旅を意味する場所を太陽が運行します。太陽は土星(社会性)と天王星(改革)と調和的に繋がり、さらに冥王星(運命)と対向しています。この影響で、未知の世界へとパートナーと共に飛び出していくようなムードが広がっています。心が、狭く閉ざされた場所にいると感じているならば、遠く、広く伸びやかな場所を求め、憧れを募らせ、焦がれるタイミングかもしれません。実現可能な夢なのか、一度真剣に検討してみると良いでしょう。
◆8月23日~9月22日(太陽乙女座エリア運行期間)
天の高い位置であり、「社会貢献」や「キャリア」を意味する場所を太陽が運行します。仕事の運気が上がります。いつもより細やかで丁寧な業務ができるでしょう。8月27日ごろは愛と喜びの星、金星と、海王星(夢・霊性)と土星(節度・現実性)が調和的に繋がり、射手座はこの楽しげなエネルギーを良い形で受け取る位置にいます。楽観的な気分にもなり、肩の力を抜いてマイペースに過ごすこともできるでしょう。9月1日に土星が魚座エリアに戻ると、停滞感を抱きそうです。
◆9月23日~10月22日(太陽天秤座エリア運行期間)
「未来計画」「抜擢運」を意味する幸運な場所を太陽が巡ります。このシーズンは太陽、天王星(改革)、冥王星(運命)が「風のグランドトライン」を描き、叡智を人々に巡らせていきます。また、このエネルギーを海王星(夢・霊性)がキャッチし、射手座に伝達してくれます。この作用により、知的探求心をくすぐり、喜ばせるような人やコンテンツと出会えるでしょう。もしくは、自分で創造性を発揮して何かを創り出していくのかもしれません。
◆10月23日~11月21日(太陽蠍座エリア運行期間)
「目に見えないもの」を意味する場所を太陽が巡ります。ここは、深い海の底のように普段は感知できないものたちが潜んでいる場所です。射手座特有の気楽さが抑えられ、静かに過ごしたくなりそうです。10月30日ごろは、蠍座エリアの火星が、11月17日ごろは蠍座エリアの太陽が、木星(拡張)と土星(試練)、海王星(混沌)と“水のグランドトライン”を描きます。周囲の感情的な行動に巻き込まれ、自分らしさを見失うこともありそうです。冷静に状況を分析していきましょう。
◆11月22日~12月21日(太陽射手座エリア運行期間)
太陽が射手座エリアを運行し、「主役の1カ月」が始まります。基本的には自由度が高くなり、ストレスが減る時期です。それまで我慢することが多かったので解放感に満たされます。ただ、一人で動く自由は手にしにくいかもしれません。連帯を好む木星蟹座(集団優先)と土星魚座(信頼関係優先)の影響で、誰かと一緒に行動しなければいけない場面が増えそうです。いつの間にか、人を助けるポジションに立っているのだと気づくかもしれません。

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