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2025年下半期の運勢は?七嶋ナオの12星座別ブルータス占い

2025年も早くも折り返し。占星術師・七嶋ナオさんが2025年下半期の運勢を12星座別に占います。太陽のいるサイン(星座)によって移り変わる運勢もカバー。より良い6カ月を過ごすヒントをどうぞ。

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

西洋占星術におけるシーズンは「春分」「夏至」「秋分」「冬至」の4つです。2025年下半期は、このうち夏至と秋分を軸に、まず6月21日(夏至)~9月22日を前半、9月23日(秋分)~12月21日を後半として運気を読んでいきます。

2025年下半期全体の空模様

ハイデガーが考えている実存の問いはそのようなものではない。その問いは、「私」が誰であるのか、「私」に何ができるはずなのかを見定め、そうしたある種の実現可能性の範疇の内部で、自分自身の人生の意味を問う。
────高井ゆと里『ハイデガー 世界内存在を生きる』

2025年下半期は、本音をベースとして「仕切り直し」や「関係性を見直す」ことが世の中のあちこちで起こりそうです。長く繋がっていた悪縁を切るならばこの時期が良いかもしれません。また、同調圧力に抗う個人の活動が、世の中を大きく変えるきっかけになりそうです。

◇木星蟹座の影響(帰属コミュニティとの絆)

2025年6月から2026年6月まで、木星(成長・拡大)が蟹座エリアを運行します。

木星は、蟹座エリアではその「物事を大きく拡張していく」というパワーを高めます。そのため、この1年間は、蟹座的なエッセンスである絆や連帯を感じることが増えるでしょう。仲間意識や集団の団結が目立つ時期となり、民族意識の高揚も見られるかもしれません。外敵に対して防衛心が強まるときともいえます。

また、木星は“幸運の星”といわれますが、物事の善悪の判断をせずに、肥大化させるという作用も持っています。木星の働きがポジティブな方向に働けば、人々の連帯が強まり、健やかな社会を目指すためのアクションが広がっていくでしょう。あたたかい交流の場ができたり、互助会的なコミュニティが増えたりしそうです。

逆にネガティブな方向に表れるならば、自分や身近な人たちを守るためには他者を攻撃して良いのだという理屈がまかり通ってしまうかもしれません。排他主義が正当化されていくかもしれません。

誰と、どこで、どのように生きるのか。どのようなコミュニティを是とするのか。それぞれの価値観が浮き彫りになりそうです。

◇土星牡羊座と海王星牡羊座の影響(迷路を進む勇者)

土星亜(社会性・試練)は、8月31日まで牡羊座エリアを運行します。そして逆行を経て、9月1日に魚座エリアに戻り、2026年の2月までは魚座を運行します

土星牡羊座のテーマは「勇気を持つこと」や「自主性・自発性を持つこと」です。自分で生きていく「決意」でもあります。今までためらっていたことを思い切って始めることもできそうです。

土星が魚座エリアに戻ると、「信じる力」がテーマになります。自己信頼も含め、自分が何を信じて生きているのかを見直すことがあるでしょう。

そして2025年下半期は、土星には海王星(霊性)が寄り添って運行します。海王星にはスピリチュアル的なエッセンスや、物事を曖昧にしていく作用があるため、状況が二転三転してしまうかもしれません。勇気を持って進んでも、手応えを感じられなかったり、迷走してしまったりしそうです。

ただし、イレギュラーな出来事や、驚くようなアクシデントが幸運に繋がりやすくなります。じっと耐えて動かないよりは、動く方が良い運気を招くでしょう。

◇冥王星水瓶座と天王星双子座の影響(情報の激流)

冥王星(破壊と再生)が運行する水瓶座と、7月7日に天王星(改革・刷新)が運行し始める双子座はどちらも「風(大気)のエレメント」です。「風(大気)のエレメント」は情報や社交、言葉や物語、思考的なものを表し、天地を繋ぐ媒介的な存在です。

冥王星と天王星が調和的にコンタクトすることで、風のエレメントが主導する「風の時代」がいよいよ本格的になっていきます。大量のデータが世に溢れ、加速度的に情報や流行、人々の興味の対象も目まぐるしく変わっていくでしょう。AIの発達も今までをはるかに上回るものが現れそうです。また、天王星は水瓶座の支配星であり、このエリアにいるときには存分に力を発揮します。そのため、社会の刷新力が高くなり、既存のシステムを変える動きが強まっていきます。

しかし、AIが事実と異なる情報を生成するハルシネーションが増え、飛び交うデータの中には真偽の分からないものが多くなり、人間が情報を有効に活用するというよりも、情報が人間を振り回すイメージが浮かんできます。

2025年下半期前半:6月21日(夏至)~9月22日

“国家”とは何なのか

夏至とは、太陽が蟹座エリアに入る瞬間を指します。蟹座は、「集団」や「防衛的」というエッセンスを持ち、また、仲間を求め増やしていこうとする性質の星座(サイン)です。

夏至とは、太陽が蟹座エリアに入る瞬間を指します。蟹座は、「集団」や「防衛的」というエッセンスを持ち、また、仲間を求め増やしていこうとする性質の星座(サイン)です。夏至から秋分までの間は、家庭内のことや、人が「帰っていく場所」がテーマとして社会に広がりそうです。誰とどのように連帯していくのか、小さな単位では家族や仲間、大きな単位では国家間の関係について、大きな変化があるかもしれません。

夏至の星図では、天の高い位置に太陽(その時期のメインテーマ)と木星(成長・拡大)が寄り添って輝いています。拡大・拡張を司る木星は、蟹座エリアを運行すると力を増し、物事をどんどん膨らましていきます。

木星の働きがポジティブな方向に働けば、民衆の声が政治にダイレクトに反映されるようになるでしょう。とくに、農業など「食」にかかわる分野への支援が厚くなりそうです。

逆にネガティブな方向に表れるならば、国粋主義的な考え方が台頭し、プロパガンダによって人々をコントロールしようとする動きが生まれるかもしれません。連帯を強要する同調圧力も高くなる恐れもあります。

また、太陽と木星のペアに対し、牡羊座エリアを運行中の土星(試練・責任)と海王星(夢・スピリチュアリティ)が激しくぶつかる位置にあります。この影響で、チーム内での個々の能力がうまく発揮されるでしょう。ただ、集団のゴールと個人の希望とが噛み合わなくなることもありそうです。

2025年下半期後半:9月23日(秋分)~12月21日

価値観の刷新

秋分図では、天の高い位置に、天王星(改革・開発)が輝いています。天王星は天秤座エリアの太陽と、水瓶座エリアの冥王星(運命)と聖なる三角形、風のグランドトラインを描いています。この3天体によって、情報を制するものが世界を制することになります。今までとは違った流れが生まれ、強烈な改革の嵐が吹き荒れ、世界情勢も大きく変わっていきそうです。

さらに、このグランドトラインのエッセンスを浴びるのは、牡羊座エリアにいる海王星(霊性・宗教)です。海王星牡羊座は、強い直感力を意味します。

この配置により、ひらめきに従って行動する人が多くなるかもしれません。また、個人の自由が尊重されるコミュニティを求める人が増えそうです。

物事の始まりを示す東の地平線には、金星乙女座が寄り添っています。金星乙女座は、社会のルールを几帳面に守る保守的なエッセンスを持っています。この金星が天王星と激しくぶつかり合っているため、急な方針変更やルール改変に振り回されそうです。この2天体の配置により、制度改革などが速いスピードで推し進められるかもしれません。

月(日常・大衆)は天秤座エリアを運行し、水星(思考)と重なっています。税金などに関連して、経済的に厳しい判断が下されるかもしれません。そこから、自分の資産を守ろうというムードが広がります。それまでは一般的ではなかった方法が流行るかもしれません。

牡羊座(3月21日~4月19日生まれ)

仲間と絆を結ぶ

互恵的な関係が築かれるシーズン。蟹座にいる木星が帰属コミュニティに豊かな変化をもたらすでしょう。異文化交流をするイメージも浮かびます。

牡牛座(4月20日~5月20日生まれ)

広がる可能性

自分の力量を測るチャレンジをしたのちは、なりたい自分になるために一念発起できそうです。新しい習いごともしたくなるかもしれません。

双子座(5月21日~6月21日生まれ)

革命児、現る

上半期に取り組んできたことをより洗練・発展させるタイミングがやってきます。荒波にも感じられるような驚異的な進化を経験しそうです。

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蟹座(6月22日~7月22日生まれ)

本心で生きるために

木星が蟹座エリアを運行する、12年に一度の幸運期が始まっています。地道な鍛錬が報われやすい一年に。「本心で生きる」ことを後押しされそうです。

獅子座(7月23日~8月22日生まれ)

創造的な人生

人生を切り開く大胆なアイデアが湧き、実行したくもなるでしょう。いろんな場所に出向いて人と出会いながら自己研鑽すると手応えを得られます。

乙女座(8月23日~9月22日生まれ)

必然が創る新しい自分

仕事のプレッシャーが和らいでいるでしょう。この時期に繋がる縁は、未来を切り開く助けとなります。周囲の期待に応えることで新たな自分が見つかります。

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天秤座(9月23日~10月23日生まれ

夢を叶えて

仕事で課題に立ち向かうことが増えます。手強いライバルが現れたり、自分の意見を貫かねばいけなかったりするでしょう。

蠍座(10月24日~11月22日生まれ)

新天地への旅立ち

「ここではないどこかへ向かう」がテーマになります。同時に、やらなくてはいけないことや責任が増え、理想と現実との兼ね合いを探らねばなりません。

射手座(11月23日~12月21日生まれ)

流れに身を任せて

自分よりも周囲を優先せざるを得ないことが増えるかもしれません。不思議な縁が繋がって刺激をくれる友人ができる予感もします。

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山羊座(12月22日~1月19日生まれ)

居心地の良い場所を創る

複雑な人間関係に揉まれることになりそうな時期。どこに所属するのかという問題も膨らんできそうです。住まいに関することがテーマとなります。

水瓶座(1月20日~2月18日生まれ)

愛を行動で語る

ジェット気流のような急激な展開に見舞われそうです。新しいことを始めるのは難しいかもしれませんが、いざ取り組み出したら夢中になれるでしょう。

魚座(2月19日~3月20日生まれ)

喜びに向かって泳ぐ

自分の能力を活かす訓練の総仕上げが求められます。「愛と信頼」がなんなのかについての答えを出すヒントが、この下半期に見つかりそうです。

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