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土星星座が教えてくれる、蠍座が乗り越えるべき試練

大人になるって、どういうことだろう。そんな永遠の問いへの答えは、占星術にあるかもしれない。占星術では、土星が成熟度を司る。そしてどの星座に土星を持って生まれたかによって、真の「大人」になるために課される試練が変わるのだ。「老賢者」にもたとえられる天体・土星が、12星座それぞれのバージョンで教えを授けてくれた。(監修:七嶋ナオ)そもそも土星星座とは?「まとめページ」も読む。

text&edit: Motoko Kuroki / illustration: Théophile Sutter

質の良い人間関係を築く

蠍座に土星を持って生まれた者は、愛に悩む宿命と言えよう。もし、情愛のもつれを抱えているならば、それはまさにお前さんに与えられた試練なのじゃ。

「愛」といっても男女の関係だけではない。家族、友人といった大切な人との関係ひいては「心のつながり」が、お前さんのテーマじゃ。

情が深く、好きになった相手にとことん愛を注ぐ一方で、お前さんはいつも、その絆は本物かどうか、といったことで不安になってはいないじゃろうか。そういった姿勢で続ける関係は健全とは言えんのう。

相手を信頼し、自分もまた相手に信頼される。記号的な愛情友情表現なぞいらないくらいの絆を目指すのじゃ。とはいえ、たやすいことではない。何を、誰を、どんなふうに信じるのか。それが問題じゃからな。人を見る目を養うこと、また、自立のための強い精神力が鍵となる。

それには、自分をよく知る内観も必要じゃのう。たまにはひとりで休日を過ごし、じっくり自分と向き合ってみるといい。「この人に信じてもらえたら光栄だな」と周りに思われるような人物になれていれば、お前さんは成熟した土星蠍座じゃ。