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函館の隠れ家的観光スポット。小型遊覧船で巡る、青の洞窟クルーズ〈854CRUISE〉

函館空港から町の中心部まで車で約30分。年間500万人が訪れる道南の観光都市を、地元出身で東京・西麻布のフレンチ〈ル・ブルギ二オン〉のオーナーシェフ・菊地美升さんが案内する。「ミシュランガイド3つ星の夜景や新鮮な海の幸、コンパクトな町に、宝物みたいな正解がいっぱい詰まっています」と函館愛全開でお気に入りのアクティビティを紹介!

真っ青な海を泳ぐイルカに出会えるかも。

市街地から車で約1時間半。大自然が残る知内町の矢越海岸に、手つかずの美しい洞窟がある。昔から船でしか辿り着けなかったその場所は、まさに奇跡の秘境。

「と聞いてびっくりしました。この洞窟があるのは知内町小谷石。同じ知内町内でも重内という地域には母の実家があり、夏休みに遊びに行くたび、海に潜ったりウニを採ったりしていたんです」

と菊地さん。実は10年ほど前から、「青の洞窟」というキャッチフレーズとともに隠れ家的観光スポットとして人気が急上昇。小型遊覧船によるクルージングが日々運航されているという。

「僕の母も地元の友人もすでに体験していて、“神秘的できれいだった。びっくりするほど楽しかった”と口を揃えて勧めるんです」

小谷石の漁港を出発したら、海岸沿いの断崖絶壁や奇岩を眺めながら洞窟へ。入口は小さいけれど、洞窟内は奥行き約60m。海水による浸食で複雑な形になったその空間は真っ暗闇だが、やがて、青く透き通った海面やコバルトブルーの光に目を奪われる。

「僕が今、いちばん行きたいのはここ。毎年のように函館に帰省していても、いまだに知らない名所がある。小さい町だけれど、ますます好きになりますよね」