適当に扱っても壊れにくく、快適性の高いテントがいい
若い頃はお金がなかったので、重たい道具しか選択肢がありませんでしたが、大人になって軽い道具も買えるようになって感じるのは、山で使う道具は適当に扱っても壊れにくいものがいいってこと。質実剛健な作りかどうかが、僕なりの山道具選びの基準です。現代の道具はいいものを選べば、そこそこ軽いですし。山岳テントは30張りほど所有しています。
中でも〈RIPEN〉のドマドームは、多少重たいことに目をつぶれば、居住性が抜群に高い唯一無二のテントです。名前の通り、テントの前スペースが荷物を置いたり、煮炊きをしたりできる広い土間になっています。この土間の屋根部分にもフレームが入っているのが特徴で、強度が非常に高い。雨風が打ちつけるようなコンディションでこそ、違いが実感できます。
10年以上使い続けてもまだまだ現役というタフさは、このテントならではでしょう。僕はこの中に寝転びながら、雨で濡れた山々を静かに眺める時間が好きです。