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アウトドアライター・高橋庄太郎が愛用する山道具。〈RIPEN〉のドマドームライト

山歩きの楽しみ方が人それぞれなら、当然道具の選び方もそれぞれ。道具選び自体が山歩きの楽しみになっているというギア好きも多いでしょう。そして、選んだ道具からは、その人が山とどう向き合っているかが見えてくるものです。

photo: Shinichi Yajima / text: Kei Ikeda

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適当に扱っても壊れにくく、快適性の高いテントがいい

若い頃はお金がなかったので、重たい道具しか選択肢がありませんでしたが、大人になって軽い道具も買えるようになって感じるのは、山で使う道具は適当に扱っても壊れにくいものがいいってこと。質実剛健な作りかどうかが、僕なりの山道具選びの基準です。現代の道具はいいものを選べば、そこそこ軽いですし。山岳テントは30張りほど所有しています。

中でも〈RIPEN〉のドマドームは、多少重たいことに目をつぶれば、居住性が抜群に高い唯一無二のテントです。名前の通り、テントの前スペースが荷物を置いたり、煮炊きをしたりできる広い土間になっています。この土間の屋根部分にもフレームが入っているのが特徴で、強度が非常に高い。雨風が打ちつけるようなコンディションでこそ、違いが実感できます。

10年以上使い続けてもまだまだ現役というタフさは、このテントならではでしょう。僕はこの中に寝転びながら、雨で濡れた山々を静かに眺める時間が好きです。

高橋庄太郎の山道具

〈RIPEN〉のドマドームライト
〈RIPEN〉のドマドームライト
混雑する時季や狭いサイトでは1人用のドマドームライト1、登山者の少ない山域や麓にベースキャンプとして張る時は2人用のドマドームライト2を使い分ける。現在手に入るのはドマドームライト2、3とPLUSの3型。

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