山の事故リスクを少しでも減らしたい。自然と向き合うための安全登山ギア
基本的にソロで登山をするので、行動不能やケガをする可能性を最小限に抑える「安全ギア」には気を使っています。中でも登山用ヘルメットは、山を始めた頃に山岳誌の編集者に薦めてもらって購入しました。特に岩場を通過するルートがある山行では、頭をぶつけたり落石に当たったりするリスクを避けるために必ず着用しています。
〈Black Diamond〉のベクターは、登山用ヘルメットでも軽量なモデルなので、バックパックに入れて登っても重さが苦にならないのがいいところ。初めて登る山ではどんなシチュエーションがあるかわからないので、多少かさばったとしても万が一に備えて持っていくようにしています。標高が高く岩場の多いアルプスでもヘルメットを着けていない人を多く見かけます。
山での安全を考えれば絶対に頭は守った方がいい。大きな岩が落ちてきたり、滑落したりしたら一発でアウト。ヘルメットをかぶっていれば助かったであろう事故はたくさんあるはず。もっと広まってほしいギアの一つです。
佐藤寛太の山道具

強度の高いポリカーボネートシェルと衝撃吸収性のあるフォームを一体成形することで頭部を保護。重量はわずか230gと山での携行性も良好。