Eat

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食べる

京都〈グリルはせがわ〉。洋食と一杯の酒で幸せを噛み締める

62年の歳月が染みたオムライスを、京都生まれのワインと一緒に。

初出:BRUTUS No.940『京都で見る、買う、食べる、101のこと。』(2021年6月1日発売)

photo: Shimpei Hanawa / text: Yuko Saito

洋食とワイン

創業62年。いまも行列が絶えない老舗は、ずらりと並ぶメニュー表が圧巻だ。これはひとえに、御年80歳という店主の創意と熱意の積み重ね。炒めて一晩寝かせたタマネギを和牛7.5割の挽き肉と混ぜて焼く、特製ケチャップソースが特徴的なハンバーグは、完成するまで試行錯誤すること10年。

身を開いて揚げるエビフライも、和牛入りのライスを卵で包む正統派オムライスも、そうやって一つ一つ作ってきた。ワインは長年、京都生まれの丹波ワイン一筋。ワイナリーにも足を運ぶほど惚れ込む酒だもの、年月が染みた洋食がもう一つ、旨くなること間違いなし!