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グルマン温故知新:渋谷〈立食 型破離〉系列店の魅力が結集した5.5坪の中華立ち飲み

テーマごとにレストランを紹介するブルータスの人気連載。今回のテーマは「人気系列の立ち飲み中華」。町中華にガチ中華とこのところトレンドになっている中華料理に、気軽な立ち飲みスタイルの新店も増えている。人気店の系列でメニューは小皿料理がメイン。こだわりの食材に和洋のアレンジを効かせ、1皿1,000円以下が中心の価格設定とくれば行くしかない。

photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Mamiko Kume

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立食 型破離(渋谷)

系列店の魅力が結集した5.5坪の中華立ち飲み

学芸大学の1号店〈鉄砲玉〉は海鮮立呑み、自由が丘の2号店〈起率礼〉は立呑み中華。3号店目となる渋谷の新店は両店のいいとこ取りに加え、和洋のエッセンスをプラス。

料亭で修業し、立ち飲み業態に魅了されたオーナーの正木勇貴さんが考える「あったらいいな」と「やりたい」を5.5坪で実現している。

例えば得意とする本マグロの料理なら、生にこだわり豊洲市場の仲卸から仕入れ。中国料理ではめったに使わない生魚でも、刺し身に合うよう試行錯誤した紅油(ホンヤウ)ソースでスペシャリテの一品に。

広東料理の海鮮料理によくあるマンゴーピューレをソースに取り入れたエビマヨ。ナポリタンはもっちりとした麺とケチャップという型をベースにしながら、自家製ラー油を効かせて強めに焼く“型破り”も。

「創作に近い料理ですが、色々な要素を組み合わせて中華の形にしている。中華を謳う以上、外してはいけないところはしっかりと守りたい」とシェフ。

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