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大人の遊びと学びの場。GINZA SIXがVIP会員に届ける〈CREATIVE SALON〉に潜入!

GINZA SIXの〈CREATIVE SALON〉は、VIP会員に向けてリベラルアーツプログラムを展開する“大人の遊びと学びの場”。アーティストや文化人を招き、トークショーや体験型プログラムなどを開催している。今回、香りをテーマに開催された魅惑の会をレポート。

photo: Shingo Wakagi / text: Chisa Nishinoiri / edit: Hitoshi Matsuo

晩秋のある日、虎ノ門にある料亭〈精進料理 醍醐〉において香りにまつわる雅な催しが開催された。講師として招かれたのは、室町時代より続く志野流香道の二十一世家元継承者・一枝軒宗苾(いっしけんそうひつ)若宗匠。そしてアルゼンチン・ブエノスアイレス発のフレグランスブランド〈フエギア 1833〉の創業者であり調香師のジュリアン・べデル氏。国も文化も異なる2人が、香りという共通項を基に、感覚を研ぎ澄まし、心を傾け、香りに浸る旅へと誘う。

まず参加者が体験したのは、「聞香(もんこう)」。香道の世界では、香りを「かぐ」ことを「聞く」という。そもそも香道とは、「沈水香木(じんすいこうぼく)」と呼ばれる天然の香木を香炉の上で炷(た)き、放たれる芳香を楽しむもの。今回は志野流に伝わる最上品の伽羅(きゃら)をはじめ、3種類の香を聞く趣向だ。

「香炉が回ってきたら、自分が香りを聞く前にまずは自然界に感謝してください。右手を筒状にして香炉を覆い、鼻に近づけて3回ゆっくり深く聞きます。自分自身と自然界、宇宙が繋がることをイメージしながら聞いてみてください。心静かに大地からのメッセージを感じ取ります」

若宗匠によるお点前と作法の解説が済むと、静寂の中、一人ずつ順番に香炉が回されていく。香道体験が終わると会場を移り、ベデル氏によるフレグランス体験と2人のクロストークへと続く。

香りの表現として「植物の分子」に着目し、「植物のスピリットをどう表現するかということに重きを置いている」と話すベデル氏。会場には沈香の研究を重ねて開発された「ウード オブ ザ ワールド」の最高級コレクションが並び、その開発秘話が解き明かされていく。実は日本の香道体験からインスパイアされたという同シリーズ。ベデル氏のウード(=沈香)に対する驚くべき探究心と香りに向き合う姿勢に若宗匠も深くうなずき、饒舌にトークが展開していく。国も文化も異なる2人だが、香りに対する思いの深さはまるで等しく、時間も空間も超えて繋がる香りの話に会場も熱心に聞き入っていた。

芳(かぐわ)しい香りに包まれ、深く濃密な時間が流れた今回の〈CREATIVE SALON〉。参加者はそれぞれ香りと向き合い、森羅万象に思いを馳せたのではないだろうか。情報量の多い現代において、自身の感覚に集中しながら物事を感じ、思考する旅に出ることは、新たな世界の扉を開いてくれるだけでなく、日々の景色の解像度も高めてくれそうだ。

弊誌編集長・田島朗(右)
聞香には弊誌編集長・田島朗(右)も参加。実は田島自身も志野流に入門して約20年の社中。

EVENT ARCHIVE

プロフェッショナルからじかに学び、新たな視座をもたらすプログラム

GINZA SIXの〈CREATIVE SALON〉ではこれまでに数々のプログラムを展開、その一部をご紹介。

HOW TO JOIN

GINZA SIXがVIP会員

GINZA SIXアプリに登録して年間330万円(税込み)以上のショッピングをするとVIP会員への招待が届く。プレミアムラウンジ〈LOUNGE SIX〉を利用でき、おもてなしを受けられるのも魅力。

GINZA SIXのウェブサイトで当日の詳細が

銀座シックスイベントの様子
GINZA SIXのウェブサイトでは、イベントで行われた若宗匠とベデル氏のクロストークを再編集、両者が追求する香りの本質を紹介。イベントを体験した弊誌編集長のコメントも。

GINZA SIX総合インフォメーション

TEL:03-6891-3390(受付時間10時30分~20時30分)