プレイフィールドの中に潜む“余白”が新しい遊びかたを見つける手がかりに
小さい頃から、みんなで集まってゲームをしていました。当時ハマってたのが、Macで出ていた『Nanosaur』。銃を背負った恐竜を動かして闘うゲームで、うまい子は移動担当、私は攻撃担当みたいに操作を手分けしてプレイしていたんです。その後も64、DS、ゲームキューブなど任天堂のゲームを中心に、誰かの家に集まって、ぎゃーぎゃー言いながら遊んでいました。
そんな楽しみ方ばかりしていたので、大人になってから出会った『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、1人で淡々とプレイする初めての作品でした。やってみたらどハマり。オープンワールド系のゲームって、自由度の高さをアピールしつつ、暗黙の了解的に「建物に見えてただの壁です」というところがありますよね。でも『ブレワイ』は、どこでも登れて、どこにでも行ける。衝撃でした。
敵キャラの撮影会など物語とは別の楽しみ方も
最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』もやり込んでいます。一番グッときたのは地下の世界。今作の舞台は地上と空という印象が強かったから、「地下もあんのかよ!」と驚きました。それにキャラクターも魅力的。特に印象的なのが、カカリコ村に住む女の子・パーヤ。
人気シリーズ『ゼルダの伝説』の最新作。圧倒的に美しいビジュアル、自由度の高いプレイフィールドは前作のままに、武器や道具を作るクラフト要素、雲の上の大空や地下に広がるダイナミックなマップなどが新たに追加された。
『ブレワイ』では主人公のリンクに入れ込んでいたのに、『ティアキン』ではなんかつれない。不思議に思っていたら別の相手がいるらしく、「ああ身に覚えがあるな」と。譬(たと)えるなら、好きな男子がいたのに夏休みの間にほかの子に夢中になってしまった女の子。新学期になって当人は心変わりをしているから、もともと好きだった男子にはそっけない。リンクの服を脱がせて気を引こうとしたけど、ダメでした。
ほかにも、とおせんぼしてくるキャラ・カリーユに、あの手この手でいじわるしたり、敵なのにかわいいボコブリンの写真を撮って眺めたり、色んな遊び方をしています。任天堂のゲームには、自分で遊びかたを発見できる“余白”がある気がする。そういうところが大好きなんです。
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カーディガン14,800円、中に着たベスト11,000円、ショートパンツ9,680円(以上ORANGE GARBERA mail:orange.gerbera.est2020@gmail.com)、ポシェット2,800円(knitting mail:mantyaharuyama.421@gmail.com)、その他スタイリスト私物
長井短がおすすめする3作品
クロックタワー(1995)
対応機種:SFC
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マリオパーティ3(2000)
対応機種:64
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ポケモンスタジアム金銀(2000)
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