床屋でアートやクラフトに触れる
別府
洗練されたバーバーは珍しくないが、“人が集まる床屋”となるとどうだろう。集まるのはお客に違いないが、散髪だけが目的ではない。その答えが店奥のギャラリー〈TanneL〉だ。約2坪の狭小空間に理容師の都甲清志さんが信頼を置くクリエイターの作品を定期的に展示。衣服から木工、食品に至る福岡の高品質なクラフト&アートが提案される。年に1度の『バーバーマーケット』は多業種の店が一堂に会するイベントとして定着している。
洋服を見ながら往年の名車の話に耳を傾ける
野芥
ロードサイドに現れるガレージのような建物は、街なかでは味わえない開放感がある。数ヵ月置きに渡欧する経験豊かなバイヤーから聞く良質なブランドやヴィンテージウェアの話は店の風物詩だが、常時視界に飛び込んでくるクラシックカーの存在もおろそかにはできない。
“戦前車”である英国MG社製の車をはじめ欧州車のレストアを手がけてきたメカニック担当者に質問を投げかければ、車愛に溢れた答えが何倍もの魅力をまとって返ってくる。