実は愛らしい、郷土玩具の魅力を知る
今泉
「ダルマとは?郷土玩具とは?」。自らも絵師でありながら、その根源的な問いを抱え作家や産地を訪ね歩く旅を重ねてきた店主の瀬川信太郎さん。彼が数々の訪問先で見知った郷土玩具それぞれの形、色、表情からは、その土地らしい風土や作り手の人柄までも感じ取れる。
美術品にない作風の“自由さ”に惹かれるという店主が、現地作家とのエピソードをリズミカルに語ってくれる時間も、福岡旅行の定番アドレスに加えたくなる理由かも。
活版印刷機で独りよがりな名刺を作る
清川
凹凸の感触やインキの擦れに独特の風合いがある活版印刷。〈日髙印刷〉3代目の日髙真吾さんが手がける活版印刷は、約10万個の鉛活字の中から文字を組み上げる古典的な技法から、印刷データを亜鉛や銅の金属版に起こすスタイルまで、さまざまなテイストのプレス印刷を自分の思うままにオーダーできる。
中でもカードに好きな書体を選んで印字する「オリジナルネームカード」は、目の前で印刷の工程を見られるのも貴重な体験となるはずだ。
商店街の穴場で、名画を横目に昼食をとる
天神
天神中央の商店街「新天町」の奥に、一般客も利用可能な社員食堂がある。そこがひそかなアートスポットになっていて、巨匠・岡本太郎直筆の絵画が飾られているのだ。今だからこそ、地元人は当たり前のような顔をして名画を横目に食事しているけれど、初めて「挑む」の絵を目の当たりにすると、ものものしいオーラに圧倒されるはず。
ちなみに、トレーを取って厨房前で注文する時のライブ感も、独特のいい雰囲気を醸し出しているので注目を。