「歩き慣れた道でもカメラを持って歩くと、見過ごしていたものや景色に自然と目が行って、新しい発見がありますよね。撮った写真をじっくり眺めれば、シャッターを切った時には見えていなかったものが写っていて、再び気づきが生まれたりもする。すると、また新しい視点をインストールした目で、周りを見渡せるようになるんです。スナップという行為自体が、そうした再発見の連続なんだと実感しましたね」
チェキ™シリーズのワイドフォーマットに対応したハイブリッドインスタントカメラ「instax WIDE Evo™」を手に、そう語ったトヤマタクロウさん。数年ぶりに訪れた京都の街で、2日間スナップ撮影に向き合ってもらった。
巡ったのは、鴨川や岡崎公園といった中心地のスポットから、自身が愛聴するバンド〈空間現代〉主宰の左京区にあるライブハウス兼スタジオ〈外〉の周辺まで。ひたすら街を歩いて、撮ってを繰り返した。
「写真を撮ることは、自分の時間を持てる行為だと思っていて。今までは、仕事の目的地へと急いで京都の街を通り過ぎるだけでしたけど、今回は気の向くままに歩いて、出会ったものをどう撮るかたくさん考えて、写真をプリントしてじっくり眺めた。贅沢な時間だなと思いましたし、結果、一般的な京都のイメージにとらわれず、風景や光、その時気持ちいいと思った空気など、自分の視点で京都の街を切り取れました」
「instax WIDE Evo™」には、「フィルムエフェクト」と「レンズエフェクト」が10種類ずつ搭載されていて、それぞれを自由に組み合わせることで同じ被写体でも異なる写真表現が可能だ。さらにinstax™シリーズ初の広角モードが備わり、ワイドフォーマットならではの奥行きのあるカット撮影にも挑戦できる。
「普段、広角レンズやエフェクトを使って撮ることが少ないからこそ面白かったですね。“この設定でこの景色を撮ると、どうなるだろう”と試したり、どんな組み合わせが自分らしい一枚になるかを模索したり。僕が特に気に入ったのは、スカイブルーのフィルムエフェクト。青の色味に、ポジフィルムの雰囲気が感じられて素敵だなと。表現の幅が広いカメラなので、自分に合う撮り方やエフェクトを探す作業も、楽しみ方の一つだと思います」
また「instax WIDE Evo™」は、本体側面にあるクランクを巻き上げると、チェキプリント™を出力することができる。その時聞こえるレバーのアナログ的な操作音も、瞬間的に切り取った一枚をプリントする時間をさらに豊かなものに感じさせた。
「カメラの背面モニターで撮った写真を確認して、気に入った一枚を何枚もプリントできるのもいい。普段スマートフォンやコンデジだとプリントする機会が少ないので、写真が手元に残る嬉しさを再確認しました。デジタルの手軽さと、アナログ的な遊び心。両方の良さを同時に味わえることで、写真を撮る行為を、いつもより特別に意識できた気がします」
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