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「おとなの古着。」編集後記:古着愛に拍車がかかる、古着まみれの一冊ができました

2023年7月3日発売 No.988「おとなの古着。」を担当した編集者がしたためる編集後記。

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古着愛に拍車がかかる、古着まみれの一冊ができました

古着との付き合い方は人それぞれ。まだ見ぬ一着を探して新しい店を掘り続けるもよし、極上ヴィンテージをコレクションするもよし、グッドレギュラーを揃えスタイリングに味を加えるもよし、特定のジャンルを集めて楽しむもよし。もちろん、他にもたくさんの楽しみ方があります。では、なぜ、古着は魅力的なのか。その答えを探すべく、この「おとなの古着。」特集では57軒の古着店を取材しました!

巻頭では「あの街の、最高の古着屋へ。」と題して、地方にある4つの名店を紹介。新潟の〈Mushroom〉、仙台の〈True Vintage〉、福岡の〈Are You Different〉、茨城の〈Paradise Valley〉。いずれも古着好きなら一度は行ってみたい、憧れのお店たち。独自の世界観を色濃く反映した店づくりとバイイングでファンの心を掴み、全国から古着好きたちが足を運びます。都内や近郊の古着タウンで一日中ディグるのも無論楽しいですが、大人はちょっと足を伸ばして、古着屋を目的に旅をするのもおすすめです。お店近くのグルメ情報もあるので、参考にしてください。

さらに「日本全国、おとなの古着店。」では、都内をはじめ、北は北海道から南は熊本まで、今行くべき古着店をたくさん紹介しています。「AUTHENTIC AMERICAN」「MILITARY」「EUROPEAN」「NEW OPEN」など、ジャンル別に37軒!古着店がとにかく増えている昨今、どこに行ったらいいか分からない、そんな古着好きな大人の悩みも解決です。

その他にも、お笑い芸人のくっきー!さんやミュージシャンの荒谷翔大さんらの大切な古着の話、作家のせきしろさんと映画監督の今泉力哉さんが綴る古着エッセイ、パリの古着好きたちの一週間スナップなどなど。愛好家はもちろんビギナーでも楽しめる一冊になっています。原宿の古着店〈PITTZZ〉の店主、伊藤翼さんいわく「古着は“何か足りない”から面白い」。出会いも一期一会、個体差もある古着だからこそ、十人十色の楽しみ方があり、それこそファッションの原点だと思うのです。この一冊を手に、自分だけの一着と、ぜひ出会ってください。

購入した古着
この特集制作期間に購入した古着たち。学生時代から日常的に古着を買ってきましたが、自分の中の「古着愛」に拍車がかかってしまいました……。

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