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From Editors:服に愛のある47軒を厳選し、見えてきたもの

2021年9月15日発売 No.947「47都道府県ショップ案内」を担当した編集者がしたためる編集後記。

今季のファッション特集のテーマを決めた時に、自分が最近セレクトショップに行っていないことに気がついてしまった。

展示会でたくさん洋服を見ているし、欲しいものは何となく頭にあるから、ついついECでポチッと……。ダメだダメだと、ショップに通い詰めていた頃を思い出し、いいお店ってなんだっけ?というところから考え直してみました。

あなたにとっての「いいお店」とは?

知らない服に出会える、イケてる店員がいる、カルチャーに造詣が深い、着こなしの提案をくれる……。答えは人それぞれだと思いますが、今回47店舗を取材してみて見えてきた僕なりの答えが、「店は人」ということ。

店主の人柄が120%反映された城に足を踏み入れ、熱心な接客のもと肝いりの洋服を買うことにこそ、リアルショップで買い物をする価値があるというもの。服に愛、を持った人がいる店こそ、最高のショップなのです。そしてもう一つ、町における役割も重要な要素。新しい風を吹かせ、ファッションで町を盛り上げる。町の風土に合ったセレクトも見逃せません。

あなたの町にも、素敵なショップがきっとあります。

今すぐには行けないかもしれないけれど、いいお店は、今日は暖簾を下ろし皆さんの再訪を待っています。

この一冊が、買い物の気運を高めるきっかけになれば幸いです。

店内ディスプレイ用に、コーディネートを組む徳島県〈BOYS MARKET〉店主の津保さん。徳島のファッションシーンを35年温め続けてきたレジェンドは、服と顧客を心から愛し、親身に接客してくれる最高の販売員。津保さんの店作りの秘訣は、ぜひ本誌で。

辻田翔哉(本誌担当編集)