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井浦新と考える、都市の暮らしを豊かにする家。〜人を招き、もてなす嗜み篇〜

話題の映画やドラマに次々と出演し、ファッションブランド〈ELNEST CREATIVE ACTIVITY〉のディレクションを手がけるなど、多岐にわたり活躍する俳優の井浦新さん。そんな井浦さんが、多彩な趣味を持つクリエイターをゲストに迎え、都市の暮らしを豊かにする「嗜み」について考える全3回の連載企画。舞台は、ヘーベルハウスの3階建て邸宅「FREX asgard」。第3回のゲストは、東京・代官山のアートギャラリー〈SISON GALLERy〉のオーナーで、ファッションブランド〈ayanoguchiaya〉のデザイナー、野口アヤさんです。今回は、2階のダイニングキッチンで人をもてなすテーブル周りの演出を実践していただきました。

photo: Satoshi Nagare / text: Tami Okano / styling: Kentaro Ueno / hair& make: Eriko Yamaguchi(Iura), Mayumi Murata(Noguchi)

モダンな空間を和らげる、人の手の温もり

「FREX asgard」の2階は、暮らしのメインステージとなるリビング・ダイニング・キッチン。フルオープンのアイランドキッチンのカウンターには、野口さんが持参した器やテキスタイルが並ぶ。「自宅に友人知人を招き、みんなで料理を持ち寄るポットラック・パーティーをすることが多いんです」と野口さん。迎える側の野口さんの役目は、器選びやテーブル周りのコーディネート。その様子がうかがえるもてなしの時間を、今日は「FREX asgard」で。

モダンなアイランドキッチンのカウンターにて。野口さんが持参した器やテキスタイルを用いて、この家に合うテーブルコーディネートを考える。

井浦

並んでいる器、どれも素敵ですね。柔らかさや温かみがあって、ちゃんと作り手の存在を感じるものばかりです。

野口

ゲストの方々にも自宅と同じようにくつろいでもらいたくて、人を招いたときは、特に温かみのある器を選ぶようにしています。ワイングラスは、沖縄のガラス作家、おおやぶみよさん。手吹きで、素材は再生ガラスなんですよ。

井浦

吹きガラスならではの歪みや気泡が美しいです。

野口

今日のダイニングに合わせたコーディネートを、井浦さんに相談したいと思っているんですけど、どうでしょう。

井浦

いいですね。どの器も気になりますが、空間とのバランスという視点が加わると、好きずきとはまた違う、選ぶ楽しさがあります。例えば、ダークブラウンの平皿は、テーブルと色調が合う気がします。

野口

藤本健さんの木皿で、藤本さんも沖縄の作家です。錆漆を塗り重ね、あえてザラッと、マットな質感に仕上げているんです。

井浦

離れて見ていた時は、石かと思ったのですが、錆漆の木皿なんですね。錆漆は、細かい石を漆に混ぜるんですよね。手に持つと、見た目よりもずっと軽くて、使いやすそうです。

野口

テーブルランナーはどうしましょう……。私はテキスタイルも大好きで、アンティークのトルコの織物や型染めの小巾染布などを使ったりしています。

井浦

テーブルが黒っぽいので、白いトルコの織物が良さそうです。人物をモチーフにした模様も織り目がわかる質感も、テーブルに温かみをプラスしてくれる。都市のなかのモダンな空間に、古いものや人の手の温もりが感じられるものが加わると、一気にその場が和らぎます。

グラスを見つめる井浦新
沖縄のガラス作家、おおやぶみよのワイングラスを手にとる井浦さん。吹きガラスならではのゆがみや気泡が美しい。
並んでいるコップや皿
丸みのある墨黒模様のカップは、広島にアトリエを構える陶芸家、吉野瞬の作。前列左の花柄のカップは、つちやまり。
井浦新とスプーンを手に持つ野口アヤ
くぼみの浅い韓国のスプーン、スッカラを手に。カトラリーも野口さんが大事にしている「食の時間」の重要なパートナー。

人と集う時間が、新しい世界への扉を開く

井浦

こうやって、野口さんの器やテキスタイルでテーブルを整え、持ち寄った料理を盛り付けて、会食が始まるんですね。選びながら、作り手のことを知ったり、使い方を考えたりするのは、すごく楽しい。その会話を通じて、お互いが打ち解けていく。

野口

そうですね。持ち寄った料理についても、作り方を教えてもらったり、食材についてだったり、話題がどんどん広がって、いろいろな発見があるんです。「この食材でこんな美味しい一皿ができるんだ、今度やってみよう!」とか、新しい世界への扉が開く感じで(笑)、刺激をもらいます。

井浦

生活のなかで「人が集まる時間」を大切にされているのが伝わってきます。ところで、野口さんは都内の集合住宅と海の近くの戸建て住宅の2拠点居住をしているとお聞きしましたが、ふだんはどちらにいらっしゃるのですか?

野口

メインは都内で、週末や休日は三浦半島の秋谷の家で過ごしています。秋谷のほうがメインだった頃もあるのですが、今は夫と2人で行ったり来たりです。野菜や魚は、週末に農産物の直売所や魚市場で買って持ち帰り、平日もその食材を使って料理をすることが多いですね。ポットラック・パーティーのような集まりでも、ちょっと追加で一品作ろう、なんて時は産地野菜を使ってもらうのも楽しみです。

井浦

三浦野菜、美味しいですよね。僕も畑で野菜を育てているので、採れたての野菜の美味しさはよくわかります。

野口

でも、秋谷の家だけになっちゃうと、なかなか仕事が回らないところがあるし、都内にベースがあるからこそ、豊かな自然とともにある場所の良さもわかる。2拠点になって改めて、都市での暮らしの良さも感じています。

選んだ器のバランスをテーブルの上で確認。写真左が藤本健による錆漆の木皿。「石のようなマットな質感がすごくいい」(井浦)

関係性の広がりが、都市の暮らしの醍醐味

井浦

改めて感じているという、その「都市での暮らしの良さ」とは、野口さんにとってどんなところでしょう。

野口

やっぱり人と関わる時間の多さ、ですね。友人知人との集まりは、東京に戻ってきてからの方が断然多いですし、ふとした時に思い立っても、すぐに集まれる。

井浦

今回「FREX asgard」でお話を聞いた皆さん、嗜みはそれぞれ違うのですが、「人との関わり」を大切にしていらした。それが暮らしの醍醐味といいますか、豊かさの本質の一つなんだなと感じています。

野口

展覧会で扱う作品の作家さんは、沖縄だったり、鹿児島だったり、いろいろな地域の方がいらっしゃるんですね。最近はホテルが取りにくいこともあり、自宅の1部屋を改装してゲストルームを作ったんです。そこに泊まっていただいて朝晩食事を共にすると、作家さんとのコミュニケーションの深さが全然変わってくる。それも街なかに拠点があるからできることかなと。

井浦

それは野口さんに、ただ作品を扱うだけではなく、作り手のことをちゃんと伝えたい、という気持ちがあるからですよね。

野口

そうですね。やっぱり、一番は人、じゃないでしょうか。今日こうやって井浦さんとお話しできたのも、集える空間があって、好きな物があって、お互いに興味があるものが見つかったりして。そういう人と人との関係性の広がりが、都市での暮らしの一番面白いところかなと日々思っています。

自宅では家族のために料理をすることもあるという井浦さん。「今日のメニューは野菜がどれも美味しくて、こうして集まる会はとても楽しいだろうなと想像できました」(井浦)

都市を嗜む、都市の暮らしの理想解

1972年に発売された都市型住宅「ヘーベルハウス」は、堅牢な鉄骨の躯体と高性能建材「ALCコンクリート・ヘーベル」を要に、いのちを守り、暮らしを豊かにし、人生を支える「LONGLIFE」な家づくりを実践。3階建て住宅のパイオニアでもあり、これまで培った技術を基に、都市における理想の暮らしを追求した3階建て邸宅の最新作が、「FREX asgard」だ。

構造は、重鉄・システムラーメン構造。1階、2階それぞれに、空間の豊かさと暮らしやすさを両立した天井高2,560㎜を選択することが可能で、鉄骨造の魅力の一つである大開口のバリエーションも強化。同時に、開口部の断熱性を上げるなど、省エネ住宅の基準「ZEH水準」を上回る断熱等級6を標準仕様化としている。

外壁デザインは、地質構造の「柱状節理」をモチーフにしたランダム縦目地の「ランダムバーチカル」で、外壁色は、マットな質感の新色「レニウムブラック」。「柱状節理」の縦のラインが邸宅に伸びやかな印象を与え、「レニウムブラック」の重厚な黒が力強い存在感を醸し出す。

「FREX asgard」外観