淡水魚を見たいなら。通いたい水族館2選

全国には充実した水族館がたくさんある。淡水魚の分野をリードするような個性が際立つ展示を持った施設をご紹介。

text: Rie Nishikawa

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

世界最大級のメコンオオナマズを見に行く

圧倒的な存在感につい目が離せなくなるのが大型の生物。淡水魚最大級、過去に体長3m体重350kgの個体が確認されたのがメコンオオナマズだ。

岐阜〈世界淡水魚園水族館アクア・トト ぎふ〉館内
©世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

1,300種を超える淡水魚やその仲間が暮らすメコン川は、「長良川の源流から河口、そして世界の河川へ」をテーマとするこの館の展示ゾーンの一つ。メコンオオナマズは水族館のシンボルフィッシュで現在7匹、大きい個体は体長1.8mになるという。

2024年には、泳ぎながら1年間絶食できる驚異の生態が13年にも及ぶ観察記録から発表された。同じエリアの水槽にはキノボリウオやオニテナガエビなど、日本の河川では見られない生き物も多い。巨大なピラルクーのいるアマゾン川の展示ゾーンも見逃せない。

栃木県なかがわ水遊園

アマゾンの川の中を360度パノラマで体験

栃木県唯一の水族館で、日本最大級の川と淡水魚の水族館だ。県内を流れる一級河川・那珂川から世界の川、そして海なし県・栃木の憧れの海(サンゴ礁の魚)までを紹介する。

栃木〈なかがわ水遊園〉館内

太陽光をふんだんに採り入れ、魚たちと川底を再現。一番の見どころは、世界最大のアマゾン川を巨大水槽で再現した〈アマゾン大水槽〉。その中を全長6mのチューブ型のトンネルが走り、水の中から観賞できる。

ピラルクーやピラニアをはじめ、淡水エイやナマズなど、多種多様な生物が約100種類。自然光の入る水槽を下から見上げると、魚になった気持ちに。人気のピラルクーは5匹も。広大な公園内にあり、釣り堀やアスレチック遊具、産直の直売所まであって一日楽しめる。