足元で大活躍
海外の寝室やホテルでよく見るのが、ベッドの足元に置いて毛布を置いたり腰をかけたりするフットベンチ。「ボリュームがあるし空間の印象にも関わるので、素材や色は重要。インテリアやベッドリネンと合わせて選ぶのもいいですね。収納充実タイプもおすすめです」(川合将人さん)
〈Form & Refine〉 A Line Storage Bench 111
無垢のオ―クを贅沢に使った飽きのこないデザイン
「デンマークの人気ブランドが作ったシンプルな収納付きベンチです。モノを出し入れする時は蓋を開けたまま固定できる仕様。蓋のレザーハンドルや真鍮(しんちゅう)の蝶番(ちょうつがい)など、素材使いも秀逸です」。収納スペースは整理しやすいよう2つに仕切られ、下部には通気の役割も果たす2本のラインが入っている。
〈Karimoku Case〉 A-B01
芦沢啓治のデザインはシックな寝室にもぴったり
「木の座面や脚のエッジはソリッドにデザインされていますが、貫(ぬき)(脚と脚をつなぐ材)に工夫があって頑丈。安定感があります」。飾り台にもなる美しいフォルムのベンチは、多くの商業空間や家具を手がけるデザイナー、芦沢啓治の作。写真のように別売りのシートクッションを載せても。
〈USM〉 USM Haller Lowboard
寝室のオーディオ棚にしたいシステム家具のロングセラー
スチールチューブや真鍮のボールジョイントに、14色あるスチールパネルを組み合わせて棚やテーブルを作る。スイスが生んだシステム家具の名作だ。「ベッドの足元に置くなら、低めのテレビボードを選び、ドロップダウン型の扉を付けたい。オープン部分にはオーディオを入れてもいいですね」。
〈TOU〉 SR bench
〈ドリルデザイン〉が作った天然ラタンのシンプルベンチ
アメリカのシェーカー家具に見られる普遍的な構造を、インドネシア産の上質なラタン材でリデザインしたコレクション。デザインは林裕輔と安西葉子による〈ドリルデザイン〉だ。「一人でもラクに運べる軽さ。スマトラ島のマナウ材を使った太めのフレームが、空間を引き締めます」。座面は取り外してメンテナンスできる。
〈Artek〉 KIULU BENCH
サウナや銭湯から発想⁉二俣公一のユニークな名品
人気デザイナー二俣公一の作。「キウル」はフィンランド語で桶の意味。デザイン大国フィンランドのサウナと日本の銭湯に共通する公衆浴場文化からヒントを得たそうだ。「素材はバーチ材。プライウッド(成形合板)ならではのアールを生かしたデザインは、愛着が持てそうですよね。両脇の“桶”にモノを収納できるのも便利です」。
〈MASSPRODUCTIONS〉 Albert Bench
英国パブのカウンター家具を北欧ブランドが再編集
イギリスパブのアイコン的存在であるカウンタースツールを、スウェーデンの家具ブランドが再解釈。懐かしさを感じる脚の形状などは生かしつつ、よりモダンに進化させたシリーズだ。「アールを取り入れたフォルムが目にも手にも気持ちいい。ナチュラルオークの素材感も寝室にぴったりです」。