CMや映像全般の制作会社が、
本格ドラマ制作&配信に乗り出す!
CMや番組作り、海外ドラマの吹き替えプロデュースなど、映像に関するあらゆる事業を展開する「総合映像プロダクション」の東北新社。とにかく映像大好き!集団が、自社で放送・配信する本格的なドラマ制作に乗り出す。それが、自社が運営するスターチャンネルのオリジナルドラマプロジェクト「5つの歌詩(うた)」。
第一弾ではDREAMS COME TRUEの5つの歌詩の世界観から、新たな物語が紡がれる。新プロジェクトの幕開けに際し、DREAMS COME TRUEの中村正人さんと東北新社・CMディレクターの中島信也さんが対談。新プロジェクトを通した東北新社の新たな挑戦、そしてこれからの映像コンテンツの可能性を熱く語り合った。
変化する日本のエンタメ界で、
届ける、伝える、届かせる
中村正人
今は動画もアプリ一つですごいものが撮れる時代ですし、どこでも視聴できる。今の子たちは縦スクロールで画面を見ながら、同時にYouTubeも映して見てたり、横ではLINEを繋いで友達と話してたりする。そして見たいものへの課金にも抵抗がない。そんな状況で、どうやって届ける、伝える、届かせるか、ですよね。
中島信也
私が今スローガンとして掲げているのが、「ハッピーを届ける」、「ハッピーな会社になろう」なんです。もちろん商売を成立させないといけないんですが、見る人を絶対に楽しませるぞ、ってことに向かって大勢のエネルギーをつぎ込んでいる。当たるものだけ作るというAI的な発想はあまりなじめないので、少ない人に深く刺さるっていうのも一つのコミュニケーションだと思うんです。
先日のドリカムのコンサートで強く感じました。ファンになってもらう、ひいきにしていただくというのは、映像の世界にも大切だな、と。ドリカムがこれほど多くの人にハッピーを届けてるっていうのを見て、学びました。俺、ドリカムになるべきだなって。
中村
そう考えると、YouTuberがあれだけウケるのも、すごく良く分かる。届けたい一心でやってるわけじゃないですか。それを我々クリエイターはちょっと忘れちゃってるかなって、思うこともあるんですよ。戦略とか政治とかそういうことばっかり考えちゃって……。この動画一発で一億回回したいんだっていうYouTuberのような熱意や執念が、我々の全スタッフにあるかなって。
中島
確かに。ビジネスになってクオリティーはどんどん上がってきているでしょうけども、人の熱意、情熱みたいなものは忘れたらあきませんよね。
最高のハッピーを届ける、
「5つ歌詩」プロジェクト。
中村
今回の「5つの歌詩」企画は、まさにその延長線上にありますよね。
中島
日本を代表するアーティストの“歌詩”の世界観をドラマ化するという新たな試みで、そのトップを飾っていただくのがDREAMS COME TRUEです。
中村
我々自身、エンタメを取り巻く環境が変化するなかでどうやったら届けられるかは常に考えています。作品を出した後は自由に楽しんでもらいたいので、我々の作ったものの再現フィルムではなく、そこから新しい発想を得て今のユーザーに届けるという今回の企画は本当に素晴らしいと思います。
中島
しかも脚本は岡田惠和さん。
中村
我々、タメ年ですからね。
中島
岡田さんも同じ時代を生きてきて、今僕たちが届けられるのは何か、強く意識されていると思います。スターチャンネルでも初めての試みなので、とにかく最初は派手なことぶちかまして、道を開く。「発破」といって、トンネルとかを掘る時に火薬で爆破させるじゃないですか。まさにこの企画を皮切りに、発破になりたいですね。ボン!と。
中村
東北新社としては、配信という経路も使いつつ、まさに夢というべきプロジェクトですよね。今、夢とか言うと恥ずかしいとかダサいとか言われる。けれど、僕は夢は大いに語りたいと思っています。中島さんの夢はなんですか?
中島
創業者植村伴次郎が生前僕に言ったんです。「信也君ね、社員の笑顔の花が咲く、楽園のような会社にしてくださいよ」って。もちろん厳しさは必要なんですけど、制作することがものすごく幸せで、土日が退屈でも月曜の出勤が楽しみな会社、みたいなことっていいな、と。
あ、ちなみに僕は、今も現役でクリエイター業をやっています。現場に出ていないと、やっぱり社員のリアルな声がわからないから。
中村
マジですか⁈ オファーしたらやってもらえる可能性があるんですか?
中島
もちろんです。
中村
伝統的な映像制作会社の積み重ねたものはハンパないですから。東北新社が積み重ねてきたスキルとインフラと、そういうものを集結してハッピーを届けると。そのきっかけとなるのが、今回の「5つの歌詩」ということですね。
中島
たくさんの人に、僕らからのハッピーを直接届けていきたいですね。