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仕事運アップへの近道⁉︎東洋占術が教える、9つの職種別ラッキーティップス

せわしなく働く中で、迷ったり、自信を失ったりすることは誰しもある。そんなときは、占いの力を借りてみてもいい。占い師の小林布結里さんが教えてくれたのは、古代中国の知恵。9つに分類された仕事タイプから、自分が直面している業務によってタイプを選び、それぞれに合った開運法を実践しよう。

illustration: Nut Dao / text&edit: Motoko KUROKI

方位を元にした9つのカテゴリー

「古代中国の人は常に方位に基づいて占いをしていました。方位に意味づけをし、そこから吉凶や運勢を読み解いていたのです」(小林さん)

そこで、中心とその周囲八方位(東西南北に北東・北西・南東・南西)合わせて9つの象意を配置した盤を用いた占術方法が生まれた。今回はこの盤を使った開運法を伝授。

この9つの性質の説明には、中国古来の思想・陰陽五行説が使われている。陰陽五行説とは一種の自然哲学であり、自然界や人間のことを全て、陰と陽、そして五行の要素、すなわち木・火・土・金・水で理解していく発想だ。9つのグループも、陰陽と五行のうち何を持っているかで、それぞれの性質が説明されるとのことだ。

そして、この分類に現代社会の「仕事」を当てはめたのが、今回の仕事タイプ別開運法。9つの性質があれば、開運までの道のりも9通り。自分の職務をよく把握して行動すれば、運気を味方にできるはず!

9つのタイプから自分の仕事を探そう

下に挙げたのは、小林さんが提案してくれた「仕事の9タイプ」。盤の9つの性質を、仕事内容に“翻訳”したものだ。ただ、これらのタイプは、読者各々にどれか一つだけが絶対的に当てはまるというものではない。「今、手がけている仕事の性質」を考えて、合いそうなものを選ぼう。

複数のタイプを参照するのももちろん良し。数千年前の中国と現代日本では、仕事の概念も存在する職業も違って当然。上手に「今」の自分に当てはめて活用していこう。たとえば、仕事がプロサーファーだとしたら、「水や海に関わる」タイプ1に該当。同時に、自分の才能で活躍しているアスリートでもあるので、タイプ9も見てみよう。

また、肩書や業種ではなく、自分が今直面している業務によって参考にするタイプを変えてもいい。「苦手な事務仕事をしなければならない」という状況にある人なら、「コツコツと地道に積み重ねる仕事」という性質のタイプ8の開運法が、背中を押してくれるはず。

ティップスを実践するときは、家にいながらできそうなことでも、なるべく外に出てやってみてほしい。「東洋占術では方位が深く意味を持つので、運を変えるには、やはり“方位”=場所を変えると、効果が出やすい。たとえ実際に外出しないとしても、自分から動く“攻めの姿勢”が開運の鍵となります」と小林さん。ラッキーを掴むには、自ら刺激を受けにいくこと!

タイプ1水に関わる仕事、船舶や液体商材を扱う仕事

タイプ1がまず持つ性質は「水」。そのため、水分や液体を扱う仕事がこのタイプに分類される。

【職業例】
飲食業、薬品会社、船舶会社、水道関係、ビューティアドバイザー(化粧水を扱うため)など。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
黒、白、グレー

ラッキーアイテム
金属の装飾、哲学書

ラッキーアクション
神社・仏閣・教会・パワースポットを巡る、日付が変わる深夜に思考をメモする

ラッキーフード
ワカメなどの海藻やミネラル類、アサリやシジミのお味噌汁、お漬物

タイプ2:奉仕の仕事、育てる仕事、「してあげる」作業

タイプ2は「地」の要素から、小さなものを慈しむ性質を持つ。愛を注いで何かを育てたり、ケアしたりする仕事をしている人はこのタイプ。業界自体が違っても、今自分が誰かの世話をするような業務に携わっている人なら参照を。

【職業例】
保育士、幼稚園教諭、看護師、美容師、ペット関係、介護関係、教育関係、スタイリスト、部下を育てる立場にある人や、メンターも。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
黄、赤

ラッキーアイテム
織物、ラグマット

ラッキーアクション
正午あたりに映画館へ行って映画鑑賞する

ラッキーフード
根菜、豆類、玄米

タイプ3:IT業界、ゲーム業界、電波や電気を扱う仕事

タイプ3の持つ性質は「雷」を意味する。発電という意味も持つため電波や電気のイメージを有するタイプ。ネットワークシステムに関する業務に携わる人や、電波上(インターネット上も含む)を主な仕事場としている人が当てはまる。

【職業例】
SE、プログラマー、デジタル関連の仕事、eスポーツ選手など。
YouTuberなどの配信業はタイプ4にも該当。株トレーダーは6にも該当。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
青、緑、黒

ラッキーアイテム
メガネ、カメラ

ラッキーアクション
心地よい音楽が流れる場所へ飲みに行く

ラッキーフード
ミカン、リンゴ、セロリ

タイプ4:情報を外に出す仕事、コンテンツを広く飛ばす仕事

タイプ4の性質は「風」。風のように遠くへ飛ばすという意味合いも含み、文章や映像などのコンテンツを多くの人に届ける仕事はこのタイプに分類される。文章を書いたり、コンテンツを制作したりし、それを世の中に広めている人はこちらの開運法を参考に。

【職業例】
ライターや記者などメディア従事者、インフルエンサー、PR、配信業、ラジオDJなど。
広告代理店はタイプ9にも該当。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
青、緑、黒

ラッキーアイテム
観葉植物(ドライフラワーはNG)、線香

ラッキーアクション
朝9時頃にランニングする、モーニングする

ラッキーフード
酢のもの、梅干し、生牡蠣

タイプ5:循環をつなぐ仕事、古いものを直す仕事

タイプ5は、「土」の性質。全ての生命が土から生まれ、土へ還っていくように、モノを通して過去から未来への時間を紡いでいく。サステナビリティにまつわる業務もここに分類される。ゴミ回収からのリサイクルなど、社会を裏で支える仕事も含まれる。

【職業例】
リユースやリサイクル事業、古着屋、リノベーション事業、質屋、服やカバンのリペアなど。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
黄、赤

ラッキーアイテム
陶器、土鍋

ラッキーアクション
図書館へ行く、お花屋さんで花を買う

ラッキーフード
大豆、タケノコ、コーヒー

タイプ6:ラグジュアリーな物やサービスを提供する仕事、お金を扱う仕事

タイプ6は「金」の性質を持つ。高貴や上昇も意味するため、煌びやかなイメージを持つのがタイプ6。「高級」と名のつくものを扱っているならこのタイプ。金融系など、直接「お金」に関係する仕事をしている場合もここに分類される。

【職業例】
ラグジュアリーブランド勤務、宝石・貴金属店、金融業、トレーダー、保険会社。
質屋はタイプ5にも該当。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
白、黄、茶

ラッキーアイテム
父、祖父、上司から譲り受けたもの

ラッキーアクション
展望台スペースに上る、工場夜景クルーズに出かける

ラッキーフード
日本酒、わさび、山椒

タイプ7:空間に華を添える仕事、場を楽しくする仕事

タイプ7は「沢」の性質。水辺のイメージが近しく、娯楽の意味も持つ。このタイプは、いわゆる「華やかな業界」。場を盛り上げ、楽しい空間をつくる職業一般がここに含まれる。美しい装いから、会話や音楽まで、人をワクワクさせるために仕事をしているならこのタイプ。

【職業例】
接客業全般、特にアパレルの販売員、エンターテイナー(歌手やDJも含む)、ホステスなど。
タレントやモデルは9にも該当。美容師は1にも該当。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
白、黄、茶

ラッキーアイテム
ナイフ、フォーク、調理器具

ラッキーアクション
占いの記事をチェックする、占い鑑定してもらう、歯のホワイトニングをする

ラッキーフード
薬膳、火鍋、

タイプ8:コツコツと地道に積み重ねる仕事、ルーティンワークをこなす仕事

タイプ8は「山」の性質。丁寧、着実といった意味を持つ。言葉通り、資材を積み重ねて建物をつくる建設業なども入るが、書類作成などの地道な業務に従事する場合もこちら。「下積み」という意味で、アシスタントや見習いも入る。

【職業例】
建設業(設計ではなく、実際に工事に携わる)、倉庫業、造園業、職人一般、事務職、アシスタント全般など。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
黄、赤

ラッキーアイテム
テーブル、机

ラッキーアクション
美術館で芸術鑑賞する、接骨院でマッサージを受ける

ラッキーフード
肉料理、バナナ、メロン

タイプ9:頭脳を使う仕事、情熱やエネルギーに駆り立てられる仕事、トップに立つ仕事

タイプ9は「火」の性質。叡智、文明という意味も持つ。知性や才能を活かして、世間から注目される立場にあるのがタイプ9の仕事。五行の中の「火」が強く、自ら光を放ち、人を惹きつける性質。

【職業例】
医師などの士業、学者、コンサルティング、起業家、タレント、アーティスト、アスリートなど。

ナット・ダオのイラスト

ラッキーカラー
赤、青、緑

ラッキーアイテム
装丁の美しい出版物、プロジェクター

ラッキーアクション
書道(書き初め)をする、ヘッド&フェイシャルマッサージを受ける

ラッキーフード
ビール、銀杏、らっきょう

開運の鍵は“積極性”

自分がしている仕事にはどんな要素があるのか。自分はどうやって仕事に向き合っているのか。開運法を調べる前に、ふと振り返る瞬間もあるだろう。そうやって自らとの対峙を促すことも、占いが現代で持つ重要な役目。なりたい自分に向かって、どんどんアクティブに方位術を実践してみよう。

また、2024年は「第九運」が始まる年となるそう。東洋思想では、180年で暦が一周すると考え、それを9つの運(ターム)に区切る。2024年からは、その180年の最終章にあたる第九運に入り、新しいフェーズが始動。

「仕事のタイプ9にも見られるように、第九運は「火」を象意に持ちます。活発ですが、同時に衝突やトラブルも起きやすい、まさに激動の20年。前回の第九運は明治維新の頃でした」

しかし、逆に言えばクリエイティビティが弾ける運と考えることもできるそう。鍵はやはり、「積極的であること」。新時代を楽しくサバイブするために、日々の仕事においてもラッキーアクションを重ねていきたい。