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着る

Tシャツには人が出る。画家・平松麻

たかがTシャツ、されどTシャツ。Tシャツは、一枚一枚が持ち主の人生を雄弁に物語るものだ。画家・平松麻さんにお気に入りのTシャツを教えてもらいました。

photo: Ding Ding / text: Shoko Yoshida / edit: Tamio Ogasawara

キャンバスに絵を描くように作った私のTシャツ

着ていると「なに、この顔?」と突っ込まれますが、これはGペンで自作したネコの絵です。昔から自分でTシャツを作ってみたいという気持ちがあったのですが、そのうちに、《Tシャツくん》という、Tシャツを刷れるシルクスクリーンプリントキットを友人が持っていると聞きつけ、濃いめの赤いボディに、黒1色のプリントで何枚か刷らせてもらいました。

いかにも悪魔っぽいのに、たらこ唇で描いたネコのタイトルは「ネコギャング」。一枚ずつ刷ってはインクが乾くまで干してという手作り感は、気軽に試せる創作物だし、何より自分のラクガキがそのままTシャツになるというのは楽しい経験ですね。結構気に入っていて、普段から家でもお出かけの時にもよく着ているんです。

Tシャツ
このネコギャングTシャツを素敵と思ってくれた知り合いがギフト用に頼んでくれて、正式に80枚刷ったこともあるのだそう。