〈mita sneakers〉クリエイティブディレクター・国井栄之

Model:PROGRID OMNI 9
今こそ、あえて〈サッカニー〉という選択肢を
幅広くスニーカーに触れている国井さんは、直感を大切にというスタイルを、自身の靴選びでも貫く。
「2025年は温故知新がテーマ。懐古的ではなく、あえて感のあるモデルを新旧問わず履きたい気分です。その中で、長い歴史の中で何周も辿ってきた〈サッカニー〉がぴったりで。見た瞬間にビビッときて、何十年ぶりかに迎え入れました。“アーマーパック”という名前でブラックのほかにグレーとグリーンの3色展開。悩みましたが、さまざまなシチュエーションで履けるブラックに。久々の〈サッカニー〉なので冒険しすぎず、機能や履き心地をじっくり堪能しようと思っています」
〈EX+++ SHOWROOM〉ディレクター・TEE

Model:Chuck Taylor CT70
デッドストックを〈アワー レガシー〉が再解釈
自身のシューズコレクションのほとんどを〈ナイキ〉が占めているTEEさんだが、〈コンバース〉の《チャックテイラー CT70》は特別なのだという。
「実はデビューは大人になってから。海外で革靴で靴ずれを起こした時、出先のショップで購入したのがきっかけです。安定感のある履き心地に感動したのを覚えていますね。それから集めていますが、ほとんどが〈アワー レガシー〉のワークショップで作られている一点もの。〈コンバース〉社に眠るデッドストックに製品染めやダメージ加工を施しています。春夏はハーフパンツを穿く機会が増えるので、ハイカットを合わせたくなります」
フローリスト・越智康貴

Brand:Cecilie Bahnsen × Asics
Model:GEL–TERRAIN
かわいいだけじゃない魅力を放つ、花モチーフ
「ボリュームのあるスニーカーが好みですが、コレクションを見ていると運動靴らしいデザインが気になって。挑戦したことのないスタイルに興味津々です」という越智さん。この春の気分を踏襲した一足が、コペンハーゲンのブランド〈セシリー バンセン〉と〈アシックス〉のコラボレーションシューズ。
「〈ドーバー ストリート マーケット ギンザ〉のオンラインショップで購入。花屋なので花柄や花モチーフの選び方に慎重なのですが、このくらいキッチュなものが逆に面白いかなと思いました。鮮やかなレッドは水色のスポーティなセットアップを着てコントラストを効かせたい」
〈Hender Scheme〉デザイナー・柏崎亮

Model:citizen trainer
相反する要素を結びつけたジャーマントレーナー
〈エンダースキーマ〉のデザイナーとして靴作りに携わる柏崎さんが、私物として今年の春に履きたいスニーカーとは?
「この数シーズン定番的に使っているフラットなガムソールを使用した《シチズン トレーナー》。モデル名の通り、機能主義的な軍用の対になるようアッパーにブローグを施して装飾することで、実用と意匠を逆転させています。スニーカーのカッティングは既視感の連鎖で成り立っていて、その連続性の中で自分が好きなバランスを無意識に選ぶことが多いです。自分でシューズをデザインをする時は、そのバランスを探っていく作業が主になります」