スタイリスト・服部昌孝

Model:AIR FORCE 1 FOAMPOSITE PRO LOW
近未来的だけど愛着がある、ハイブリッドな一足
服部さんが今履きたいのは、意外にも2012年に発売した《エアフォース1 フォームポジット プロ ロウ》。
「この春はモータースポーツやスポーツの要素を、崩しとして取り入れたいなと思っています。〈ナイキ〉の《フォームポジット》シリーズは昔から好きだったのですが、《エアフォース1》とドッキングしたこの靴はさらにヒット。
ニューグリーンの色味や、外から見えるようデザインされたエア特有のミッドソールなど、当時の最先端をごった煮にしたような感じが、逆に今の気分と一致したんです。素材的に傷もつかないから、バイクに乗る時に履いていけるかも」
〈mu.〉店主・貴志浩平

Model:Training shoes
米軍が愛用したシューズは、機能がデザインに
「USアーミーのトレーニングシューズはユーズドで安く売っていたのを見つけて購入。スニーカーは消耗品なので、1万円以内であれば買ってOKと自分の中でルールを決めています。マイナーモデルというのも惹かれた理由。買った時からすでに古かったですが、もっと履き潰していきたいですね。
〈ポール・ハーデン〉のジャケットに、ヴィンテージのスエット、〈テレグラフ〉のパンツ、自店のオリジナルソックスと合わせるのがトレンドです」。7つのシューホールで足をしっかりホールドするよう配慮されていたりと、最低限のデザインの中に実用的なディテールが表れている。
〈NICK WHITE〉店主・楳澤茂

Model:TOR SUMMIT 2
アウトドア要素を組み合わせた、ユニークなデザイン
インテリア業界で目利きのプロである楳澤さんはどのようにスニーカーを選ぶのか?
「インテリアと同じく、一過性のトレンドで愛想を尽かさず、数年後に履いていても恥ずかしくならないデザインを選びます。最近は、どちらかというと厚底気味のモデルが多いですね。米・シカゴ拠点の〈ヒドゥンキャラクターズ〉が〈ホカ〉とコラボしたシューズは一目惚れ。スエットに太めのチノパンを合わせて履きたいなと思います」。
トレッキングシューズのようなアッパーと、〈ホカ〉特有の厚底ソールを組み合わせた《トー サミット2》は、モノトーンの配色でさまざまな装いにマッチ。
〈Sillage〉ディレクター・ユタナン

Model:CONSIDERED BOOT
スニーカーの顔は、横から見つめるべし
初めて自分の意志で買ったスニーカーは14歳の頃、〈ナイキ〉の《エアマックス1》のバーシティレッドだという。
「当時、パリではマストハブの靴だったんです。あれから時を経ても〈ナイキ〉は好きなブランド。このブーツは2000年代前半に発表されたモデルで、接着剤を一切使わずにステッチだけで完成させた、時代を先取りするエココンシャスなデザイン。各パーツがバランスよく調和していて、美しい横顔なのもいいですね。ヌードカラーは春先に合わせたい色。日本ってこの時期からとても暑くなるじゃないですか?だから柔和な雰囲気で足元を飾りたいなと思っています」