〈サンタセッ〉オーナー・大貫達正の必需品。着て見て楽しめるネイティブアメリカン

photo: Shinsaku Yasujima / text&edit: Keiichiro Miyata

目まぐるしく変わる時代の中で、素敵な大人たちがブレずに大切にしているものは何か。 スタイルやクリエイション、さらに生き方にも大きな影響を与える必需品を〈SANTASSÉ〉オーナー・大貫達正さんが語る。

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職人技と奇抜さを兼ね備えたアイテムの宝庫

「トラッドと名のつくスタイルは全部通ってきました」という大貫達正さん。年を重ね、徐々にジャンルが絞られてきた。

「体は一つだし、時間は限られてる。それなら興味の矛先を狭く深くしよう。そう思い、アメリカの先住民の服をワードローブの軸に。理由は単純明快、最も衝撃を受けた文化だから。今も伝承されるハンドメイドの技法や、日本の家紋に似た役割の柄やモチーフなど、服作りに関わるうえでハッとすることばかり。こんなに派手なのに、無駄がなく、すべてに意味がある。そして佇まいはアメリカの原風景そのもの。これ以上に、眺めてるだけでロマンを感じられるものはない」

50sのスカジャン 愛用するスカジャンは、ネイティブアメリカンモチーフの刺繍入り。

さまざまな年代のネックレス 現地で購入したオールドスタイルのネックレス。中央の1890年代に作られたヴェネチアビーズ製など、すべて稀少。

60s〜70sのシルクスカーフ 60〜70年代の色鮮やかなシルクスカーフで、いつもシャツの首元をアレンジ。

ハンドメイドモカシン 上のボアライニング付きのモカシンは冬用。下の1900年代製のハンドメイドモカシンは観賞用として愛でている。

チマヨ村の手織物 米・南西部を代表する手織りの伝統工芸品、チマヨ織り。

50s〜60sのメモリアルパンツとオマージュ品 右は卒業記念に寄せ書きが描かれた、ヴィンテージのメモリアルパンツ。それをオマージュした左のパンツは、〈ウエストオーバーオールズ〉と古着店〈Are You Different〉のコラボ品。

ナバホ族のブレスレットとオマージュ品 手首を飾る、1900〜40年代のナバホのジュエリー。上から2番目は、〈サンタセッ〉限定で販売する〈TOGOT〉のもの。着こなしに合わせてチョイス。

〈パムディートリッヒ〉のレザープロダクト “マザー・オブ・レザー”と称される、サンタフェの革職人、パム・ディートリッヒによるハンドメイド。

伝統技法で作られたベルト。1900年代のものから現代アーティストの作品も。

〈リーバイス〉のリメイクジャケット 自身の生まれ年にちなみ、1980年製のトラッカージャケットをカスタム。

ヴィンテージジーンズとオマージュ品 右はネイティブアメリカンのアイテムとも馴染みが良い〈リーバイス〉のデニムファミリーのジーンズ。左は旧式のミシンにこだわって作った〈サンタセッ〉新作のジーンズ。

〈モンテクリスティ〉のオーダーハット ネイティブアメリカンが愛用したハット用のベルトを持ち込み、〈モンテクリスティ〉にオーダーした一点もの。

大貫さんのショップ〈SANTASSÉ GALERIE〉にもネイティブアメリカン関連の物がたくさん。