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頼りになるマンガ Vol.14:家の中で楽しめる趣味を探しています。

人は悩みを抱えたり困難に遭遇したりすると、藁にすがったり猫の手を借りたり、思いも寄らぬ行動に出るらしい。すがられる藁も動員される猫もいい迷惑だろうに。それならいっそ、マンガに頼ってみませんか。コンシェルジュが厳選した「頼りになるマンガ」!

Illustration: Ken Hamaguchi / Text&Edit: Keiko Kamijo, Akio Mitomi, Saki Miyahara, Kaz Yuzawa

家の中で楽しめる趣味を探しています。

『みにみに部-沙々木美仁のミニチュアレシピ-』木村りん/著

推薦者:兎来栄寿

場所を取らず没頭できる「ミニチュア」とは。

マンガ自体が室内で楽しめる最高の趣味です!というのはさておき。こちらは「ミニチュア」という珍しいテーマを扱った作品ですが、決して物珍しさに頼っただけの作品ではなく、絵も綺麗でキャラクターも立っておりマンガとしても面白い内容です。

ミニチュアって見たことはあっても馴染みのない方がほとんどだと思うのですが、この作品を読むとレシピも書いてあり実際に自分でもミニチュアを作ってみたくなります。

今は材料も安価に揃えられ、通販でも買えるので意外とハードルも低いのだなと読むとわかります。老若男女を問わずいつでも気楽に始められて、自分のペースでコツコツと作業できて、作ったものを家族や友人にプレゼントできるのもいいところです。


『ギャラリーフェイク』細野不二彦/著

推薦者:SYO

奥深い、アートの沼にハマってみるのはいかが?

読書に映画観賞、ゲームに料理……。家でできる趣味はいろいろありますが、美術品収集&鑑賞というのもなかなかオツだと思いませんか?本作では世界各国の美術愛好家が登場し、その楽しみ方を伝授してくれます。絵画だけでなく陶器や漆器に根付、フィギュアにおもちゃ。その奥深さはまさに、無限大。ハマったら抜け出せなくなる“沼”だらけなので、きっとあなたにぴったりなものが見つかるはず。

主人公であるアンチヒーローな美術商・フジタによる美術史やアート用語の解説も内包されていて、アートにまつわる波瀾万丈のドラマを楽しめるだけでなく、勉強になって知識もつくというお得な作品です。本作は基本的に1話完結なのでビギナーでも入りやすいですよ。


『邦画プレゼン女子高生邦キチ! 映子さん』服部昇大/著

推薦者:川村 豪

マニアックな邦画をお酒でも飲みながら観る。

ステイホームといえば映画観賞!というわけで、このマンガは少し(かなり?)マニアックな邦画に特化して作品を紹介してくれるところが面白いです。VHSしか出ていないような古い邦画から、『翔んで埼玉』のような最近作まで幅広く紹介してくれる女子高生・邦吉映子さんのプレゼン力が、あまり知らない作品でも「観てみたい!」と思わせてくれます。

またアジア映画が好きな女子高生、特撮好きな男子高校生など、映子さんに負けず劣らずの濃いキャラクターを持つ登場人物たちも魅力です。特に、以前観たことがある井口昇監督の『電人ザボーガー』を紹介した回が面白かったので、お酒でも飲みながらもう一度観てみようかなと思っています。川村豪


『ぽかぽかひらがなけやき』ぬも/著

推薦者:ブルボン小林

推し活する人を自宅でひっそり鑑賞する楽しみ。

皆さん家の中でなにしてるのよと逆に聞きたいが、なにかを「推してる」人が多いみたいだ。推しを漫画にしている人も、たくさんいる。

今作のうまさは、中年がみても懐かしいタイプのうまさだ。昔も、教室でノートにこんな風にチェッカーズや光GENJIを上手に描いている人がいたものだが、今作も知らないアイドルなのに「特徴を的確にとらえ、的確に誇張している」ことだけは伝わってくる。

ファンだろうに描写に遠慮がないところもいい(背の高い子に省略の波線が常に入っているとか、徹底している)。日向坂のことを知らなくてものぞき見するだけで楽しい。推し活する人を鑑賞するのも、自宅でひっそり楽しむのに向いてる。