テーラーの誇りをカッティングで表現
歴史に名を馳せた皇帝からインスパイアを受けた「アバントゥス」。騎士の持ち物でもあるヒップフラスコをモチーフにしたボトルを美しくカット。エネルギッシュな男性像と成功を表現したオーデパルファムは2010年に誕生すると瞬く間に、熱狂的な支持を得た。いま再びブランドのシグネチャーを語るアイコンとして「Cut Different」と銘打ったビジュアルを新たに公開し、1760年にテーラーとして創業した〈クリード〉のスピリットをみごとに体現している。改めて、歴史ある〈クリード〉をおさらいしたい。
伝説を生むきっかけは香りをまとったレザーグローブ
物語は18世紀のロンドンから始まる。ジェームズ・ヘンリー・クリードがテーラー〈ハウス・オブ・クリード〉を開業。当時の英国王であるジョージ3世に香りをつけた革手袋を届けたそうだ。時は流れ、孫娘のヴィクトリアが女王になった折に〈ハウス・オブ・クリード〉を王室御用達に指名する。さらにナポレオン3世と妻のウジェニー皇后の目に留まり、1854年にパリにも拠点を置くように。そうして卓越した仕立ての技術とオーダーメイドの香水はロイヤルファミリーの間でステイタスとなった。以来、最高峰の素材を用いて、200種を超える香水をクリエーションしてきた。
伝統的製法が芸術性を高める
クリードが、産地を訪ねて原料を調達し、最も芳しいものを厳選するところからスタートする。ハウス・オブ・クリードが守り続ける「Seed to Scent(原料から製品まで)」の哲学である。パリから電車と車でおよそ1時間30分。美しい森に囲まれたフォンテーヌブローのファクトリーでフレグランスは生まれる。ブルガリアのローズやイタリアのジャスミンなど各国から天然香料が届くと、人の手で計量し、エッセンシャルオイルを抽出。銘柄に応じた精油を調合していく。〈クリード〉ではこの過程を「The Art of Millesime(ミレジムのアート)」と呼んでいる。ちなみにMillesime(収穫年)はワインの専門用語だ。ブドウのできばえがワインを左右するように、花や植物のクオリティーが鍵を握る。香水も自然の恵みがもたらすアートなのだ。
〈クリード〉の名香「ヘリテージ コレクション」
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