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難解すぎる!? 現代音楽の入門にオススメの3枚。音楽家・網守将平が選曲

食わず嫌いカルチャーをはじめる。難しそう、古くさそう、クセが強そう。興味はあるけど、何かとハードルが高く、食わず嫌いしているカルチャーがある。一体どんな作品から入れば楽しめるのか、その面白さをよく知るプロたちに、はじめ方を聞いた。

text: Keisuke Kagiwada

教えてくれた人:網守将平(音楽家)

ポップスとして聴く。

とにかく難解。そんな印象が先行してしまい、敬遠しがちな現代音楽。これに対し、「ポップスとして聴いてみる」という魅力的な切り口を示してくれたのは、現代音楽の作曲も手がける音楽家の網守将平さんだ。

この視点に立つとき、入門編としてうってつけなのが、CANの『Future Days』だという。
「CANはプログレバンドなので、厳密には現代音楽とは言えないかもしれません。ただ、メンバーには有名な現代音楽家カールハインツ・シュトックハウゼンの弟子がいて、現代音楽のように急に民族楽器が入ってくる曲もある。

これで“現代音楽を学んだ人がポップスを作るとこうなるのか”と理解できたら、次はクラブミュージックのトラックメーカー、Actressがロンドン・コンテンポラリー・オーケストラと組んだ、“踊れる現代音楽”とも言える『LAGEOS』。

最後に現存する中で最もポップなフランス人現代音楽家レジス・カンポの、その名もずばり『Pop−Art』を聴けば、アルノルト・シェーンベルクのような、現代音楽の難解なイメージを体現する作曲家の音楽も楽しめるんじゃないでしょうか」

入門にオススメの3枚。