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ホノルルなのに英国風⁉ハワイの“今”がつまったブランチバー〈ポッドモア〉

日本に来て来て、あの店、このサービス!今回はハワイの気になるサービスを紹介。

photo: Akira Kumagai / coordination: Maya Kudo / edit&text: Hiroko Yabuki

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3つのポイント

1.人気創作料理店の英国人オーナーシェフの新店。
2.昼間はブランチ、夜はカクテルが充実のバーに。
3.ダウンタウンの歴史ある登録文化財を再活用。

ホノルルの英国風ランチバー

観光客も戻り盛り上がりを見せるハワイは、ここ数年飲食業界の変化も目覚ましい。ホノルルの創作料理店〈セニア〉のオーナーシェフ、アンソニー・ラッシュが、パートナーのキャサリン・ノムラと開いた〈Podmore〉もその一つ。

シックなアンティーク調の家具を配した、いい意味でハワイらしくない空間演出に加え、昼間は英国風のブランチ、夜は趣向を凝らしたカクテルがいただける使い勝手の良さもあり、今最も予約がとれない店と評判だ。

ハワイ ポッドモア 英国風の外観
建物は登録文化財で築約120年。

「ハワイのバーといえばティキバーが知られていますが、私が目指したのは母国イギリスのホテルのロビーにあるようなさりげないカクテルバー。古き良き英国文化をおいしい料理と共に知ってほしいと思ったのがきっかけです」とアンソニー。煉瓦造りの古いビルが残るダウンタウンのマーチャントストリートの風情も後押しとなった。

地産地消を心がけ、ソーセージやベーコンなどはローカルの素材を自家製で。バターミルクビスケットにフライドチキンといった気軽なメニューから、ユズのアイオリが効いたクラブトスターダなど見た目にも映える一皿まで。英国の夏のカクテル・ピムズを独自にアレンジしたシグネチャードリンクもいいし、ハワイで人気を集めているコールドブリューコーヒーのカクテルもリストに名を連ねる。トレンドをしっかりと押さえているから、久々のハワイ旅でも現地の旬をキャッチアップできる。

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