3つのポイント
1.解放村発、多国籍な常連客が通う人気店。
2.国内外の料理家らとコラボレーションを展開。
3.ワインは2,000本超、自然派ワインも豊富に揃う。
ソウル食文化の発信地!世界中のクリエイターが集う“食堂”
ウルタワーのある南山(ナムサン)の麓に広がる解放村(ヘバンチョン)は、米軍基地のあった梨泰院(イテウォン)や、各国の大使館が集まる漢南洞(ハンナムドン)が近いため昔から欧米からの移住者も多く、異国情緒漂うエリア。その中心地で店を構える〈WILDDUCK CANTEEN〉は、この地のフードシーンを象徴するような店だ。
かつてドイツでプレーした元サッカー選手の店主、キム・スミンいわく、目指すのはタクシー運転手が通う、安価でおいしい食堂的な存在だという。「子供やペットと一緒に、年齢に関係なく気軽に立ち寄ってもらえるような。パリやロンドン、ベルリンにあっても馴染むような食堂をイメージしています」。

シグネチャーのパスタをはじめ、季節野菜のグリルや、シーフードのサイドディッシュはどれも美味。もともとヴィーガン店としてスタートした名残で、プラントベースの料理にも対応しているうえ、ワインはナチュラル系を中心に常時2,000本余り。飲ん兵衛のローカルたちが夜な夜な集うのも納得だ。
この店のもう一つの魅力が、オープンマインドな企画力。〈ノーマ〉のパブロ・ソトーや、東ロンドン〈Rochelle Canteen〉のヘクター・ヘンダーソンら、世界中のシェフを招いてコラボしたり、パリの〈Kott café〉やコペンハーゲンの〈Atelier September〉といった名店を巡るポップアップツアーへ赴いたり。今年は渋谷〈PARCO〉とタッグを組んだばかり。今後も目が離せない。
