上海料理の定番点心・小籠包。海を渡った日本では大の人気者に。皮は厚いか薄いか、蒸すか焼くか、あんは豚肉か上海蟹か、はたまたOX醬(ジャン)か⁉進化するその最前線を映すのが、こちらの5店。
自由が丘〈大山生煎店(タイザンシェンジェンテン)〉

・上海の朝食の定番、焼き小籠包の専門店。
・現地の味を引き継ぎ、下は焼いてカリッと、上は蒸してもちもちに仕上げる。
・まずは黒酢で。味変には花山椒と唐辛子が効いた、食べるラー油ローカンマを。
大門〈新亜飯店(しんあはんてん)芝大門本店〉

・皮は厚く、粒は一口に収まらないほど大ぶり。上海スタイルを体現する小籠包。
・本場はちょっとの黒酢で食べる。お願いすれば、中国黒酢「鎮江香醋(ちんこうこうず)」を出してくれる。
・下敷きの白菜まで余すところは一つもない。
三越前〈蟹王府(シェワンフ)〉

・メインに上海蟹の肉と味噌が詰まった一粒。
・蟹は中国に持つ自社養殖場で育てる。飼育時の水産用医薬品不使用は実はかなり珍しい。
・スペシャリテに、蟹の濃厚なあんかけを中太麺に絡める、上海蟹肉入り特製和え麺も。
新宿三丁目〈點水樓(てんすいろう)本館〉

・彩り・味わい様々な7粒。ニンジンで色づけした皮に、自家製XO醬のあんが収まる一品も。
・6時の位置にある定番の小籠包から時計回りにどうぞ。たれは醤油:黒酢=1:3で。
・創業地・台湾の料理と浙江料理を味わえる。
六本木〈南翔饅頭店(なんしょうマントウてん)六本木ヒルズ店〉

・1900年創業の上海の老舗小籠包店の支店。
・皮の薄さと成形の美しさは、本場でも数少ない特級点心師が持つ技術の結晶。
・あんはスープで煮込んだ豚皮のゼラチンと豚挽き肉。透明スープには旨味が凝縮。