黒酢でこってり、だけが酢豚ではない。意外とあっさりで上品な一皿、酸っぱいものが苦手な人でも楽しめるマイルドなたれなど、各店の工夫から生まれる繊細な味わいを楽しめるのが酢豚なのだ。
汐留〈健康中華 青蓮 汐留メディアタワー店〉

・中国では日常的に食卓にも並ぶ、あっさりとした味わいの赤酢を使用。
・ジューシーなお肉のほか、ニンジンやパプリカ、ピーマンなども加わり彩り豊か。
・酸味抑えめで、老若男女が食べやすい味わい。
麻布十番〈真皿〉

・ジェンガのように飾られた肉は細切りのため、より衣のサクサク感を味わえる。
・付け合わせはその時々で変化。今回添えられた甘めのマッシュポテトに、濃厚な黒酢ソースを絡めてもおいしい。
池尻大橋〈喜臨軒(きりんけん)〉

・軟らかい豚トロ肉と「鎮江香醋(ちんこうこうず)」のソースは相性抜群。
・ソース作りの際にプーアル茶を加えることで濃厚かつ重すぎない仕上がりに。
・ピンクペッパーがよいアクセント。
神楽坂〈jiubar〉

・サツマイモと肉だけで構成された、ほかでは食べられないシンプルで美しい一品。
・その酸味にサツマイモの優しい甘味がマッチしている。
・グラスワイン(880円〜)もグイグイと進む。
代々木上原〈吉田風中国家庭料理 jeeten〉

・コロコロとかわいらしい見た目の酢豚は、豚バラスライスを丸めて揚げている。
・サクサクの衣の中はフワッと軟らかい。
・隠し味のカレー粉によって、酸味の中にスパイシーな一面も感じる。